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「made of」と「made from」の違いを記憶してやる 英語勉強中(長)



be made of ~

be made from ~

この2つの使い分けって、「解説を読んでもこんがらがるやつ」「がんばって記憶しても気付いた頃には忘れてるやつ」の筆頭じゃないですか?

英語をかじっている人なら、意味は知っていると思う。
両方共通で、「~でできている」だ。

さらに、「片方は材料がはっきりしている時に使うやつで、片方ははっきりしていない時のやつ」というのも知っている人が多いのではないか。

私もそうである。
たしか中学か高校の授業で、
This wine is made from grapes.(このワインはぶどうから作られています)
とか 
That desk is made of wood.(あの机は木でできています)
みたいな例文を黒板に書かれて、
「両方とも『~でできている』という意味ですが、見てわかるような材料の場合は made of で、見てもよくわからない材料の場合は made from になります」
と先生に教わった。

教わったということは覚えている。
でもそれから30年間、その件は私の頭に「made of と made from は両方とも『~でできている』で、どっちかは材料がはっきりしている。どっちかははっきりしてない」という内容で残っている。
どっちがどっちかは知らん。

多分、「今度こそしっかり覚えよう」と決断して、どっちの場合が of でどっちが from だったか、なんとか覚える→しばらくしたら忘れる→なんとか覚える→無情に忘れる→必死に覚える→虚しく忘れる→覚える→忘れる を、5,6回繰り返してきている気がする。
そして最近は忘れる……いや、諦めるのターンであった。

後ろに付く of と from の違いで細かい意味がどう変わるかを覚えるのは、新しい単語を2つ覚えるより難しい。だって、シンプルすぎて語呂合わせもできないから!!
上級者の方々からしたら「前置詞が持つイメージを掴めていれば自然に意味はわかるはずだ」と言われそうだが、前置詞が持つイメージを、掴めてなくても覚えたいのだ。試験が近い学生は、たくさんの英文を読みこんで前置詞をイメージで捉えられるまで自分が成長する日を、待てない。私は試験は近くないが寿命が近い。

英語は、前置詞がとにかくややこしいんだよね……。of と from なんて、どっちか片方だけあればいい気がするんだけど。来年からどっちか廃止してもらえないだろうか? of と about もどちらか一方だけでよくありませんこと?

ということで、今ターム(2021年9月からの最盛勉強期を「今ターム」と呼ぶことにする)過去イチでやる気を出している私は、先日「今度こそ made of と made from の違いを終生記憶してやる」と決意した。

記憶を失っているためまた1から、辞書および各サイトで解説を読んでみる。made of と made from の違い。

するとどうやら、
be made of は「材料」を表す表現
で、
be made from は、「原料」を表す表現
らしい。

な~~~るほど!
そういうことか~~!
of になるか from になるかは、「材料」か「原料」かの違いだったのか!!


………………。


わからん。




申し訳ないが、そんな説明では、なにも記憶できない。
そもそも、日本語の「材料」と「原料」の違いをしっかり理解している人がどれだけいるのだろうか? 
少なくとも国語力が平均ラインかそれ以下の多数の日本人は、材料と原料は同じものだと考えているのではないだろうか?
私なんて15年ほど作家をやっているにも関わらず同じものだと思っている。「えっ、作家って国語力が平均以下でもなれるんだ!」と、作家志望のみなさんには希望を持ってもらいたい。

さらに、他の説明も読んでみる。
be made of は材料を表して、「~でできている」と訳します
対して be made from は原料を表すので、「~から作られている」と訳します
とあった。

「~でできている」と、「~から作られている」。


同じやないかっっ!!!



違うのそれ?

「この机は木でできている。」
「この机は木から作られている。」

同じやっっっ!!



いや、きっと、違うのでしょう。
日本語のスキルが高い人たちにとっては。
私は日本語のスキルが低いので、私にとってはそれは同じと言わざるおえない。なんか五里夢中な感覚を感じます。すごい難しい感じ。

じゃあ次。

今度は「違い」ではなく、「made of made from 覚え方」のようなワードで検索をかけてみた。
すると、「『made of』と『made from』の覚え方!」というタイトルのページがいくつも出て来た。
よし、これを参考にさせてもらおう。ぜひその覚え方で、覚えさせてもらおう! ありがとう!!

そのいくつかのサイトでは、「2つの違い、こう覚えましょう!」として、このように説明されていた。

be made of は、なにからできているのかその素材が見てわかる物に使います。
be made from は、見ただけでは素材がわからない物に対して使います。
ということ。

なるほど、これはわかる。
That desk is made of wood. は、机を見れば木からできているのはわかるから made of。
This wine is made from grapes. だと、ワインを見ただけでは原料がぶどうだとはわからないから made from。
視覚だけで素材が想像つく場合は made of で、想像つきにくい場合は made from
これは材料だ原料だという解説より、はるかにわかりやすい。


でも、待てよ?
今時の机って、一見しただけでは材料がわかり辛いのもあるよね。木目が見えている机だって「木目調デザインのプラスチック製」だったりするし。
ワインだって、「ワインの存在を知らないブドウ職人」が仮にいたとして、でもその人が一流のブドウ職人なら「なんだこの液体は? 初めて見るが、しかしこの紫色は明らかにトスカーナ産のブドウ品種カベルネ・ソーヴィニヨンの色ではないか。これは明らかにブドウを原料とした液体であるな」とわかりそうな気がする。
他にも、一般人が見たらなにからできているのかさっぱりわからない道具たちも、なんでも鑑定団の中島誠之助さんなんかが見れば「これは室町時代後半のべっこう製の化粧箱ですね~~! いい仕事してますね~~!!」と手を触れずとも材質を見抜きそうだ。

結局「見てわかるかどうか」というのは、誰が見るかによるのではないか??

なんて、性格が悪い人は難癖をつけるかもしれないけど、そういうのはやめた方がいいです。
そういう熟練の職人とかは置いておいて、「普通の人が見てわかるかどうか」っていうことでしょうよ。わかるでしょそれくらい? ガキじゃないんだから。バカじゃないの?

ということで、おかげ様でやっと違いが理解できた。
だいたい見てわかる材料の時には made of を使う。
見ても想像が難しい材料の場合には made from を使う。

………ただ、ひとつだけ不満があるのが、それは別に覚え方ではないということ。

そうじゃないですか?

見てわかる時は made of 。見てもわからない時は made from。
そこまではよくわかったんだけど、覚え方ではなく「使い分け方」ではないですかそれは?
結局それを読んでも、私の頭の中は「made of と made from は、片方は『見ただけで材料がわかる』。もう片方は『見ただけでは材料がわからない』。そして、どっちがどっちかは忘れた」となっている。
ページのタイトルに「覚え方!」って書いてあるんだから、違いの解説だけじゃなくて「of はどっちで from はどっちかをどう記憶すればいいか」を教えて欲しいよね。
ていうかそもそも片方だけあればいいんだよ。見て材料がわかろうがわかるまいが、我々日本人はどっちも「これは○○から作られている」で統一してやっているじゃないか。それでコミュニケーション上支障があったことなど有史以来一度もなし(推定)!! そんな区別、そもそも必要なしっ!!!(ここに来て根本的な話に)


しかし、そんな文句を言ったところで英語の神が of と from を統一してくれることはなさそうなので、私は、仕方がないので自分で考案した。made of と made from の覚え方を。

では、私のオリジナル案を紹介しよう。
私はこうして覚えた! made of と made from を!

made は発音がメイドなので「メイドさん」ということにする。
from が出身地を表すというのは言うまでもないだろう。海外旅行に行ったら一度は「Where are you from?」「I am from Japan.」という会話を交わすことになる。

その上でこのメイドカフェ「めいどりーみん」のメイドさん紹介ページを見て欲しい。
大勢のかわいいメイドさんが並んでいて、各写真をクリックするとプロフィールページに飛びメイドさんの出身地も確認することができる。
出身地はみなさん見事にバラバラで、例えば、らむちゃんは魔法の国出身、かおりちゃんはおもちの星出身、ちうちゃんはちうりゃんぱ惑星出身、ゆいちゃんはもぎたてちゃんち出身である。

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「魔法の国」と「おもちの国」はわからないなりにわかる気がするが、ちうりゃんぱ惑星もぎたてちゃんちとなるともはやイメージも描きようがない異次元の出身地である。人はそんなところから出身できるものなのだろうか? というか人なのだろうか彼女たちは? もぎたてちゃんちなどは、星なのか国なのか地方なのかすらわからない。
※もしかしたら退職されてサイトから消えているメイドさんもいるかもしれませんが、その場合はみなさんで適当なメイドさんと出身地の組み合わせを見つけてください。

こんなシーンを想像する。

私がメイドカフェに行く。

「お帰りなさいませ、ご主人さま☆ 本日担当させていただきます、らむです♪ 『らむにゃん』と呼んでにゃん☆」
「へー、らむちゃんって言うんだ。よろしく。らむにゃんは、どこ出身なの?」
「らむにゃんは、魔法の国出身にゃん☆」
「えっ、魔法の国出身なの? 全然見えないね~~っ!! 魔法の国出身に全然見えない!! 見ただけじゃ全然わからなかった、魔法の国出身だなんて!!
「萌え萌えキュンキュン☆」

あるいは、
「ちうは、ちうりゃんぱ惑星出身です☆
「えっ、ちうりゃんぱ惑星? 全然見えないね~~っ!! ちうりゃんぱ惑星出身に全然見えない!! 見ただけじゃ全然わからなかった、ちうりゃんぱ惑星出身だなんて!!
もしくは、
「ゆいはもぎたてちゃんち出身です☆
「見えないっ!! もぎたてちゃんち出身に全然見えないっ(涙)!!!  全然わからなかった、もぎたてちゃんち出身だなんてっ(号泣)!!!


………………。


はい、覚えましたか??

ちうりゃんぱ惑星やもぎたてちゃんちは度を超し過ぎているので、もう少しシンプルに「火星」や「こりん星」にしてもいい。
メイドカフェでメイドさんに「火星出身です☆」と言われて、「見えないね~~!! 火星出身には全然見えないよ!!」と自分が叫んでいるシーンを想像しよう。普通は、足が8本なわけでも外見がほぼタコなわけでもない、人間タイプのかわいいメイドさんを見て火星出身だなんて思うわけがない。

そこから、
メイドの出身地(火星とかおもちの国とか)は外見からはわからない → メイド(made)の出身地(from)は外見からはわからない → made from  は「外見からはわからない方」
と覚えるのだ。
メイドフロムこりん星や、メイドフロムちうりゃんぱ惑星は見ただけでは絶対にわからないのだ。
どんな熟練のメイド職人でもわからない。「メイドカフェ界の中島誠之助さん」の異名を持つ長老の常連客でも、新人メイドを見て「キミはもぎたてちゃんち出身だね?」とズバリ産地を見抜くことは不可能だろう。ブドウや骨董品の素材と比べて、選択肢が100兆倍くらいあるから。

メイドの出身地=メイドフロムは、見ただけではわからない。
だから「(素材が)見てわからない方が made from」。 
そこまで覚えれば、もう一方の made of は消去法で「見てわかる方」となる。

大事なのは、頭の中で実際にそのシーン(自分がメイドカフェに行ってメイドさん相手に叫んでいるシーン)を思い描くことだ。それをリアルに想像すれば、忘れなくなる。
メイドカフェに馴染みがなくて想像が難しいという人は、実際に行ってみるとよい。そして実際に担当についてくれたメイドさんに出身地を訪ねて、「へ~~~、見えないね~~~!!」と大げさに言ってみるとよい。
そうすれば覚えるから。

That's it.



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