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ワクチンについて現時点で集めた情報のまとめ3 自民党おまえもか

前回の続き。


少なくとも現段階では、「大事な人のためにワクチンを打ちましょう」の理論は破綻している。
ずっと破綻していたわけではない。
前回の記事で紹介した通り、今年の4月、3回目接種のスタート時には接種者の方が感染率は低かったのだ。
2回目接種時もそうだったはず。「1日100万ショット達成」とか言って国民が一斉に2回目を打っていた2021年春~夏ごろは、感染防止効果が効いていたはず。
誰も「時間が経ったら逆効果になる」なんてことは想像もしていなかった………いや、当時から「ワクチンを回避する変異ウィルスが生まれてしまうので大規模接種は逆効果だ」と主張していた専門家も確実にいたがそういう人はデマ野郎・トンデモ医者・公衆衛生の敵として表舞台からは存在が抹殺されていたので、偉い人にも多くの国民にもそんな声は届いていなかったのだ。

「周りのために打ちましょう」がもう破綻しているというのは、日本の権力者やワクチン推しのみなさんも、わかっているはずだ。
だから、彼らの一部は「ワクチンは感染を防ぐためじゃなくて、重症化を防ぐために打つんだよ! 最初からずっとそうだったじゃないか!」と言っている。
いや、最初は全然そうじゃなかったけど。
ワクチン大臣河野氏も、広報で登場していたノーベル賞学者の山中伸弥教授も、ほか大勢のメディア御用達専門家のみなさんも「ワクチンを打てば感染しなくなる」と言っていた。「国民の7割が2回接種すれば、集団免疫が達成されてコロナは消滅する」と間違いなく言っていた。
そもそもファイザーワクチンの触れ込みが、「治験で95%の発症予防効果が確認された!!」だったはずだ。その瞬間にビオンテックの株価が未知の世界まで跳ね上がったなんていうニュースも私はその当日に見たことをはっきり覚えている。それで「遂にコロナの感染を防ぐ夢のワクチンが!!」と日本のメディアも大騒ぎしたのだ。
しかし今は、「えっ? ワクチンは重症化予防のために打つものですけど? 感染はほとんど防がないっていうのは常識なんですけどww」と言われている。
推進派の人たちの記憶力はどうなっているんだろうか?と疑問なのであるが、ともあれそう言っているということは、彼らもすでに「感染防止効果はない。むしろ時が経てば逆効果」ということは内心理解しているということだ。

※感染しても発症しない人がいるので「感染」と「発症」は厳密には違うけど、メディアに出て来る専門家も発症予防効果を「感染を防ぐ効果があります」と紹介していたりするので、この記事でも同じように書いております。

それなのに、まだ一方では、大臣も知事も政府広報も「大事な人を守るために打ちましょう」と壊れたレコードのように繰り返している。
多くのワクチン推進派の人は、感染防止の主張はあきらめ「重症化を防ぐんだー!」にシフトしているというのに。
なぜデンマークのように「当時の見識では間違いではなかったけど、今考えればおかしかった。未成年は接種を中止する」と、現実から学んで方針を変えられないのか。
いまだに「未接種者は感染を広めるので立ち入り禁止」のような、現実のデータとまったく逆行した差別行為がなぜ黙認されているのか。なぜ改められないのか? なぜ失敗を貫き通すのか。それが日本だから……。「マジでワクチン打てよ」「クレイジー。一緒に仕事したくない」「反社とは縁を切ります」byホリエモン

では、重症予防効果について。
これはもうnoteで何回も書いて来たが、重症化予防の「日本の現実を見られるデータ」は浜松市の公式発表しかない。
だって、接種回数別の重症度を公表しているのは浜松市だけなのだから。
浜松いち都市だけの数字でも、「日本全体の現実に近いデータ」にはなっているはず。政令指定都市だし。
ざっと調べたところ、母集団が1億人でも、1万人のデータを取れば誤差1%未満で統計が出せるらしい。今年1月から8月まで日本全体の感染者(陽性者)は1440万人(東洋経済オンラインで計算)で、浜松は同じ期間の7万3千人のデータを出している………つまり母数1440万でサンプル7万3千なので、浜松市の傾向と日本全体の傾向の誤差はほぼゼロだろう。
多分。

ということで、接種歴別の重症度は、こんな感じである。

新型コロナウイルス感染症 感染者動向(浜松市)

相変わらず、無症状の割合は未接種者が最も多く、軽症も中等症も重症も未接種者が1番少ない(同率あり)という、悲しい結果になっている。もう未接種者無双である。
どこをどう見たらワクチンの重症予防効果が確認できるのだろうか?
だって、接種者の重症化率は0.0%だが、未接種者も重症化率0.0%なのである!!!
正確に言えば、「重症予防効果があるかどうかわからない」だが。

まあ「重症予防効果なんてない!」と言い切れないのは確かだ。
ただし、「重症予防効果があるんだ!」とも、これで言い切れるわけがない。
未接種者も重症0.0%なんだから、比べようがない。比べれば現時点で(1月1日から8月18日まで2波にも及ぶ長期間のデータにおいて)重症化率の差はゼロなのだから、どちらかと言えば重症予防効果はないということになる。
いや、やっぱりないと断言はできないかもしれないが、「重症化予防のために打ちましょう」と今の時点で煽ってワクチンを推進するのは無茶苦茶が過ぎるであろう。
だって未接種者で重症化率0.0%なのだから!!!
「未接種者は健康に自信がある人たちだから重症化が少ないのだ」ということはよく言われるが、基礎疾患があるので怖くてワクチンを打てない人もたくさんいるのだ。接種前の医師の問診ですらクリアできないほど健康状態が悪い人。ひどいアレルギーがあるので接種を忌避する人。それでも、未接種者の重症化率が0.0%なのである。
この感染症にいったいなんのワクチンが必要なんだ??

余談だが、「接種者の方が未接種者より感染率が高い」という結果について、「未接種者はコロナを怖がっていないから、検査をしないだけだろう! 接種者はよく検査をするから、それで感染率が高くなるんだ!」という反論をする人もいる。
その理論も、この浜松の症状別の統計を見れば成立し辛いことがわかる。
「未接種者は検査をしない」のが真実ならば、発表される数字では、未接種者が1番症状が重くなければおかしいのだ。
なにしろ、検査をしぶる人は、症状がひどくなって、「さすがにきついから観念して病院に行こう……」となってからやっと検査をする。それならば未接種者の症状は総じて重いはずで、無症状陽性者の割合が未接種者が1番多いというのが大矛盾なのである。
なんで検査をしないという集団が1番無症状陽性が多いんだ? むしろ症状もないのに喜んで検査に行ってるじゃん……。税金ドロボー!
加えて、「接種直後には接種群は感染率は下がる。その後だんだん上がって行き、未接種者を超えるがもう1回打つとまた下がる」という現象からも、「検査を受けがちかしぶりがちか」の問題なんかではないのだということはわかる。

ただ、注としては、これは今年つまりオミクロンの波においてのデータなので、デルタまでどうだったかはわからない。
デルタの時にはしっかり重症化は防いでいた可能性もあるので(私も当時はそう思っていて、母親が2回打つのは止めなかった。詳しくは我が家のワク事情(全員バラバラ)を読んでね)、だとすれば、すでに接種している人があの時接種したことは決して無意味ではなかったということになる。
実態はよくわからないが。
浜松市も今年からしかデータを出しておらず、浜松がやってなかったら他のどこかがデータを持っているとは思えないが、どうしても知りたい人は……、各自で探してみて欲しい。
私のスキルでは調べられない。

で、ここでもうひとつ、現時点での重症化予防効果について、注目すべき情報。
イギリスでは、今年の1月から5月までに亡くなったコロナ感染者のうち、9割をワクチン接種者が占めていたという。
UK Government confirms the Triple / Quadruple Vaccinated account for 91% of all COVID Deaths since the beginning of 2022

日本語で解説したnote 「英国政府:2022年の初め以来、3回/4回接種がすべてのCOVID死亡の91%を占めることを確認」

Googleで「○○(国名) ワクチン」で検索すると最上段に各国の接種状況が出るようになっている。
イギリスは、「必要回数のワクチン接種が完了した割合」は、75%(「1回以上接種者」は79%)。
つまり、未接種者は最低でも20%はいることになる。
重症化予防効果というのはもちろん死亡予防効果も兼ねるはずだが、仮にワクチンの重症予防効果がゼロだとしても、コロナ死者の割合は接種者が8割以下、未接種者が2割以上でないとおかしいのだ。
だって全体の2割以上は未接種者なのだから。
それが、実際には死者の9割が接種者であるという。
明らかにワクチンを打った方が死んでいるではないか。
仮に重症予防効果がゼロだとしても8割で留まらなければいけないのに、というか重症予防効果が「ある」と言ってるんだから、圧倒的に8割以下になっていなければいけないのだ。ワクチンが本当に重症化を防ぐなら、コロナ死者のうち9割は未接種者くらいでないとおかしくないか?
でも実際は、死者のうち9割が、重症化を防ぐという触れ込みのワクチンを接種した側なのである。どういうことですか。

この「イギリスではコロナ死者の9割が接種者」という記事、本当だろうか?
実はガセネタだったりするんじゃないだろうか?
私がデマに引っかかったりしてるんじゃないだろうな??

という不安も僅かながらあったので、ちょっと裏取りのためネットを漂ってみた。
そしたら、自民党のサイトを見つけた。
自民党が、「『イギリスではコロナ死の9割が接種者だからワクチンに効果は無い』などと主張する反ワクチン派がいますが、それはミスリードだから気をつけてください」という反論を展開しているサイト。

「ワクチン接種は危険」誤解招く情報にご注意を

おお~~~~~~。

こんなことが書かれている。

「実際に致死率を計算すると、全年代で未接種者の死亡リスクの方が3回接種者および1~3回接種者より高いことが分かります。『ワクチンは危険だ』と主張する人の示すデータは、考慮されるべき要素・条件(接種・未接種の人数比や年齢層等)を意図的に欠落させ、誤解させるように作られていることが多々あります。」

とのこと。
実際の致死率を計算すると、すべての年代において、未接種者の方が何倍も高いのである!! 反ワクは意図的にデータをねじ曲げて伝えているだけだ!! 反ワクに騙されるな!!!
ということだ。
そうだそうだ!
随分な言われようである。

ただ、「イギリスのコロナ死者の10人中9人がワクチン接種者である」ということは事実として記載されている。元は英国健康安全保障庁(UKHSA)の資料だそうだ。
他でもない政権与党のサイトにも引用されるくらいだから、これでとりあえず「死者のうち9割が接種者」ということ自体はデマでないことが確定した。

でその先なのだが、反ワクに惑わされる人々を洗脳から救い出すために、自民党はこのような図を使っている。

https://www.jimin.jp/news/information/203064.html

このようにちゃんと計算すると、未接種者の致死率は、3回接種者と比べてはるかに高いのだ。40代ではなんと未接種者の方が11倍も致死率が高いのである。

なるほど、たしかに「コロナ感染後の致死率」は、未接種者の方が何倍も高いのだなあ……。

これを見て、みなさんどう思うだろうか?
なるほど、やっぱり接種者の方が安全なんだ! 未接種は死ぬ可能性が高くて、危険なんだ!!と思っただろうか?
よく考えてみて欲しい。表をじっくり見て考えてみて欲しい。「死者の9割が接種者なのに、実際は未接種者の方が3倍から14倍も致死リスクが高い」という理論が現実的に成立するのかどうか、よく考えてみて欲しい。

わかりやすそうなところに線を引いてみた。

なにか、おかしくないだろうか?

おかしいですねえ。
感染者数がおかしすぎるのだ。
イギリスの40代は、図にあるように55%から65%が3回以上接種者である。中を取って60%としよう。
そうすると、仮にワクチンの感染予防効果がゼロだとしても(その仮定がそもそもおかしいが)、感染者の割合は未接種者:接種者で40:60=2:3=1:1.5にならないとおかしいのだ。※1回および2回だけ接種者も5%ほどいるようだが、計算結果にたいして差は出ないので省く。
仮にワクチンが感染を一切予防しないとしても(それがおかしいっていうのに!)、接種者の数が未接種者の1.5倍なのだから、感染者数も、接種者の感染者は未接種感染者の1.5倍でなければいけない。

ところが実際はどうなっている? 未接種の感染者が1万3千人なのに対して、接種者の感染者は13万6千人である。10倍である。1:10である。

イギリスは、こちらの記事を見ると、3回目の接種を開始したのが2021年の秋ごろである。日本より半年早い。
つまり、イギリスでは3回接種者にも「ワクチンを接種して一定期間経つと、むしろ感染しやすくなる」がグレイトに適用されて、接種者の感染が大爆発しているのである。未接種者よりも、10倍くらい接種者の方が感染しやすくなってしまっているのである。
10倍は言い過ぎか。雑な計算で本来1.5のはずが10なのだから、6倍強か。それでもすごい! ワクチン打った方が6倍も感染しやすいって(しかもブースター接種者)!!

もしかして、日本も2週間後には………いや数ヶ月後にはイギリスになってしまうのではないでしょうか?

70歳以上の欄もわかりやすいと思う。
70歳~79歳なんて3回接種者が90%、未接種者はたったの10%だ。
つまり3回接種者は未接種者の9倍いるのだが、実際の感染者数は未接種が900人に対して、3回接種者が45000人。50倍である。
ワクチンって、なに? 思いやり? 人でなし? 大事な人を守るために、ワクチンは未接種でいましょう!!! それが思いやり!!!

そして自民党は、その感染者数を母数にして、それぞれの致死率を計算している。
まあ病気の致死率というのはそういうものだが、ただそれをやると、接種者は未接種者よりもはるかに感染率が高いため、感染者を母数とした「コロナに感染した場合の致死率」は、未接種者と比べ、接種者の方がずっと低くなるのだ。
わかる?

イギリスでは、コロナ死者の9割をワクチン接種者が占める。未接種者の死者はたった1割。人口の20%以上が未接種者なのにも関わらず。
ただし、未接種者は接種者と比べてなかなか感染しないので、たとえ死者が少なくても、少数の感染者を母数としたら「コロナに感染した場合の致死率」は高くなってしまう。

そんなカラクリで、自民党の発表する「コロナの致死率を計算すると未接種者の方が何倍も高い」(つまりワクチンが重症化を見事に防いでいる)という結果になるわけだが、

でも、「今コロナにかかっていない人」が、「これからコロナに感染してなおかつ死ぬ確率」は、未接種者より、接種者の方が高い。

だって人口の8割である接種者が、死者の9割をも占めているのだから。
最初から結論はなにも変わっていないような。

ミスリードしているの、どっち?
意図的にデータをねじ曲げて伝えているのは、私ですか? 自民党ですか?

これを踏まえてまだ自民党の「反ワクに惑わされちゃいけませんよ、ワクチンは効果あるんですから!」に納得できるだろうか?
死にたくない人は、どっちを選択するべきだろうか?

ていうか政権与党がこんな無茶苦茶なこじつけをしないと、ワクチンの有効性は主張できない段階に来ているのもう?
どの口が「反ワクに惑わされないで」とか言ってるの? そんな無理のある説明でも、国民はバカだから騙せると思ってるの? 
そうなんです騙せるんですよ簡単に国民は(涙)。


しかし日本では、陽性者の接種回数のカウントをやめようとしているので、こういうデータすらもう集められなくなってしまうという。なに考えてるんだろうか。

次回で最後です↓


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