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トキメキと夢を運んできた「RONDO」

えりこ

最近めっきり漫画を買わなくなってしまった。
いつからかはもう忘れてしまったし、なぜかもわからない。
漫画の代わりに最近買うのは本が多くなった。

本屋さんやアニメイトのようなアニメショップでぶらぶらと見ていると、時々「これは！！」と思う表紙のものに出逢うことがあった。
そのまま中身も当たりのときもあれば、中身の漫画はそうでもなかったな……と思うことも。

今回は、久しぶりに「これは！！」と思う本に出逢った。

出逢った場所は本屋ではなくツイッターに現れる広告。
ツイッターの広告といえば、大体にして邪魔者扱いされてしまうことが多いと思うのだけど、今回ばかりは巡り合わせに感謝した。
雑誌？イラスト集？？なんだろうコレ？？？
気になってAmazonのページにすぐに飛んでしまい、著書の名前も調べた。
マツオヒロミさんという方のイラスト集らしい。

とにかく、この表紙の女の子がかわいくて仕方ない。
丁度「イラストを仕事にできたらいいなぁ」という気持ちが芽生え始めた頃だったので、引き寄せがうまいこといったんだろう。
名前も初めて聞く方のイラスト集、他にもPhotoshopの本などもほしいのに先にこれを買うのか？と一瞬の迷いはあったけど、結局ポチってしまった。
衝動には変えられないのだ。

数日後すぐに本は届き、今日やっと中身を見ることができた。
架空のRONDOというファッション誌の創刊から100年間の歴史を辿ったこの本は、全ページ端から端まで、トキメキでしかなかった。
描かれている女の子のお顔立ちやスタイルはもちろん、線画の柔らかさや時代に合わせたファッション・小物のデザイン、あと特に個人的にときめいたのは配色、色のセンスがとにかく素晴らしい……！！
心の中の「うわぁ～❤」がずっと止まらない……生まれて初めてファッション誌を読んだ中学生みたいな気持ちになった。
雑誌によくある化粧品の広告なども言葉で表現できないステキなイラストとデザインで掲載されていて、もう世の中の化粧品の広告が全部これになればいいのにと極端なことを考えてしまった。
時代背景に合わせて紡績会社の広告などが入っているページもあって、本当に明治・大正時代の雑誌を読んでいるような気持ちにもなれた。

所々に漫画も挿入されているのだけど、この漫画ですらもなんというかもうたまらないのです。（語彙力がついに事切れてしまった）
マツオヒロミさんのツイッターでも、RONDOに収録されている漫画が公開されていたのでぜひ読んでほしい。

漫画ですらもうめちゃくちゃオシャレ。
そして洋装に憧れる女給さんたち最高にかわいい。
この漫画も女給さんたちがかわいくてめっちゃ好きなんだけど、個人的には1957年の漫画がコマ割りも色も全てがおしゃれすぎていい意味で全く漫画感がないのでほんと全員読んで……（全員ってだれよ）

イラストの仕事ができるようになりたいと先に書いたのだけど、私の描くイラストは基本的に少女漫画寄りなので、このような魅力的な女の子を描ける方は本当に憧れ。
私も方向性はまだわからないけど、いずれは魅力的な女の子のイラストを描けるようになりたいなぁと、トキメキと同時に夢見る気持ちも運んできてくれたこの本。

かわいい女の子のイラストが好きな人はもちろん、ファッションや雑誌が好きな人、和洋折衷が入り混じったレトロな雰囲気が好きな方にもめちゃくちゃ推したい本。

初めてファッション雑誌を手に取ったトキメキをもう一度感じたい人はぜひ。


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