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小規模保育園って?実際に通園した体験談

待機児童の解消を進めるため、近年増加傾向にある「小規模保育園」をご存知でしょうか?
既に通園されている方もいらっしゃるかもしれません。

年度途中であっても、小規模保育園の定員の空きがまだある自治体もあります。
秋口まで定員が空いていて、10月入園で娘を小規模保育園に預けた期間がありますので、そのときの経験をもとにどのような保育園なのかご紹介します。

小規模保育園に空きがあって検討中の方の参考になると幸いです。
ただし、自治体によって内容が異なる場合があるかと思います。
一例としてご参考に、詳細はご自身がお住まいの自治体の情報をご確認ください。

小規模保育園ってどんなところ?

小規模保育園は、待機児童が多い0歳児クラスから2歳児クラスのみがある保育園です。
国の基準を満たした自治体の認可保育園ですが、『地域型事業所』の位置付けである小規模保育園は、民間が運営していて、認証保育園と認可保育園を足したような良さがあります。

小規模保育園のメリット

小規模保育園は、名前の通り「小規模」な保育園です。
小規模ではあるものの、認可保育園の基準に沿って運営されているため、先生との密度は高く、安心して預けることが出来ました。
小規模保育園のメリットを4つほどご紹介します。

メリット①入園料は不要

小規模保育園は自治体の認可保育園になるので、入園料がかかりません。

ちなみに、東京都の認証保育園は、入園金の相場が3万円前後の保育園が多かったです。
認可保育園の結果の前に認証保育園は内定が出ることが多いため、入園を希望する場合は入園金の支払いを持って「内定決定」となり、内定を取り消しても入園金は戻りません。

入園すると決めている認証保育園の場合でも、入園料3万円は厳しいなぁと感じていました。
認可保育園の場合は、毎月の保育料のみというのはありがたかったです。

メリット②きょうだいは保育料が安くなる場合がある

認証保育園は1日10時間預けて、月額7万前後の保育料が必要でした。

小規模保育園は認可保育園の対象の保育施設ですので、保育料は認可園と同じ設定です。
保育料は、父母合算の住民税の所得割額等によって決まります。
上に小学校就学前のきょうだいがいる場合は、第二子料金として二人目の子どもの保育料は半額程度安くなり、三人目の場合は無料になります。

ただし、世帯収入が高いご家庭は、認可園の方が認可外保育園より高くなるという場合もあります。

<二人目・三人目保育料低減対象施設>

  • 認可保育園

  • 認定こども園幼稚園

  • 特別支援学校の幼稚部

  • 情緒障害児短期治療施設

  • 地域型保育給付対象施設

  • 児童発達支援医療型児童発達支援

メリット③アットホームな雰囲気での保育

5歳児クラスまである保育園は、1クラスあたりの定員が20名前後ですが、小規模保育園は0歳から2歳児の3クラス全員で20名ほど。
定員の人数が少ない分、一人ひとりと密接な関係で家庭的な保育をしてくれます。
0歳から2歳と愛着形成が大切な時期に、家庭的保育で一人ひとりの成長をじっくりと大切にしてくれて、アットフォームな雰囲気があります。

通園した経験がある我が家の娘は、園長先生を含めて調理師さんも保育に参加される環境で保育を受けられました。
娘は特に担任の先生よりも調理師さんの膝の上が大好きでした。

メリット④生後57日目から通園が可能

小さいうちから保育園に預けたくないという方もいらっしゃいますが、どうしてもママが産後8週間の産休明けで働かなければいけない場合、ほとんどの小規模保育園で生後57日から預けることが可能です。

娘が通園することが決まった時に同じタイミングで入園したお友達は、学年が1つ下の生後58日目で通園していました。
1歳の誕生日を過ぎて、歩き出している子と同じクラスで預けるのが不安かもしれませんが、日中はバウンサーやハイローチェアで眠っていました。

1歳なりたての子どもでも「自分より小さい」という認識はあるようで、頭をなでなでしてやさしく触れ合って微笑ましかったです。
これも、1クラスの人数が5〜6名で担任の先生が2名+保育補助の先生と手厚い保育環境だからこそだと思います。

小規模保育園のデメリット

小規模保育園に限らず、何ごともメリットもあればデメリットもあります。
どのような園も100%希望通りの保育園を求めるのは難しいことではありますが、感じたデメリットも4つほどご紹介します。

デメリット①園庭がない

国としての設置基準に園庭は必須ではないので、通園した小規模保育園には園庭はありませんでした。
マンションのテナントの部分に保育園が入っていました。

園庭はありませんが、園庭の代わりとなるものは設置基準に必要なようで、娘が通った保育園は、徒歩1〜2分の場所にある近くの公園が園庭代わりとして、毎日お散歩に行って外遊びをしていました。

デメリット②毎月の保育料は振込制

公立の認可保育園の場合は、銀行の窓口での手続きは必要になりますが、口座振替が可能です。
しかし、小規模保育園の場合は、毎月請求書を園からもらって振込の手続きをしなければいけませんでした。
毎月の振込手数料だけでなく、振込の手間がかかりました。

デメリット③お昼寝用のコット代がかかる

保育園のお昼寝事情によるかもしれませんが、通園した保育園はお昼寝にコットを使用していました。
園長先生より説明があり、汚れてもすぐに取り替えができる、またメッシュになっているので万が一うつ伏せになっても窒息の心配が少ないというメリットでレンタルで使用されていました。

コットレンタル料として実費月1,000円がかかり、入園時に年度末までの金額を一括現金での集金があり、最大で年間12,000円かかりました。

ただし、年度途中で転園などで退園する場合は、残りの金額は戻ってきました。

デメリット④ベビーカーを置くスペースがない

保育園に確保できるスペースがないという問題ですが、0歳〜2歳の程月齢が対象となる保育施設にも関わらず、ベビーカーを置くスペースがありませんでした。

ベビーカーでの通園が不可でだったので、エルゴの抱っこ紐で通園し、自転車の前に座ってくれるようになってからはヘルメットを被って自転車で通園しました。

安心して保育園に通園するためにママができること

公立もしくは私立の認可園であっても自宅からの距離が離れていたり、小規模保育所の方が駅チカで交通の便が良い場所にあったりとメリットデメリットはそれぞれどのような園でもあります。

保育園を利用する方は、平日週5日の通園の送り迎えと通勤は毎日のこと。
天候は毎日晴れではなく、雨の日も風が強い日も雪の日も、通園・通勤をします。

天候の良し悪しも考慮しながら、保育園選びをして、小規模保育園の方が便宜が良い場合は、選択肢にされてはいかがでしょうか。

また、日中多くの時間を子どもが過ごす場所になりますので、小規模保育園に限らず必ず保育園を見学をして自分の目で確認することをオススメします。

安心して子どもを預けながら働き、ワーママ生活を乗り越えましょう。

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