ろれも

好きなものは幅広く緩くがモットーです。 ⁡ 気になった記事だけでも覗いていってください。

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小説┊︎カクテルを飲んで、カクテルに飲まれて

きっかけは?という質問の答えとしては、 「魔が差した」の一言が過不足のない説明だと思う。 彼氏と別れて趣味に明け暮れる生活を送っていた私に魔が差した。 バイト先の友達に彼氏が出来たからかもしれない。 大学の友達の匂わせストーリーをよく見るようになったからかもしれない。 推しているアイドルとの年齢差に現実味がないと実感してしまったからかもしれない。 とにかく、魔が差した。 手軽に出会いを見つけたかったら、身近な人との再開を狙ってLINEに「元気?」と送るのが良い、

    • 寝れないからこそ、寝ないとなんですね。

      今日こそは。今夜こそは。 そう思ってnoteを開いては、意識を取り戻すと外が明るくなっている。そんな日が、なんだかんだで3ヶ月ほど続いてしまった。 社会人というのは、予想していたよりも忙しい生き物らしい。 決まった時間は働かなきゃいけないということ、時には残業もあるだろうということ。なんとなく、薄ぼんやりと理解はしていた。でも、私のしていた想像は全然現実的な範疇のそれでは無かったようで。 いや、心のどこかで「忙しくても私ならやれる」とたかを括っていたのかもしれない。周

      • ぺトリコールと水風船

        今朝の雨の匂いは、なぜだか小さいときにやった水風船の情景を思い起こさせた。 夏の日、雨上がりに、庭先の水道に水を張って、水風船用の丸いポンプに水を含ませながら。 暑くなってきたころに齧ったあんずバーの味まで、なぜだか鮮明に思い出せる。 あれから15年近くの時間が流れた。 一緒に水風船を膨らませていた同級生の彼女は今、幼稚園で子供たちに風船の膨らませ方を教えている。 私と彼女に缶蹴りのルールを教えてくれた2つ上の先輩は、結婚は、結婚して、離婚して、さらに再婚までしたそう

        • 鳥じゃなく、人であってよ。

          何を隠そう、私が住んでいる場所は都会のど真ん中ではない。 首都圏の、主要駅から少し距離のある、お気持ち程度に駅前の開発が進んだだけの、なんともいえない半端な立地だ。 けど、私は案外この街が気に入っている。住み心地もそこそこいい。ただ、そんな地元で、少しだけ気になることがある。 夕方になると駅前のケヤキの木や電線の周りに、大量の椋鳥が現れて、みんなで揃って鳴き出すのだ。イヤホンから流れる音楽が聴こえなくなるほどに大きな声で、ピーチクパーチクと。 こういう、とりとめのないや

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        小説┊︎カクテルを飲んで、カクテルに飲まれて

          ヘビースモークとアルカホリック

          :重度の〜、〜中毒、〜依存。 どれも、聞こえが悪い言葉。 人聞きが悪くて、耳障りが悪くて、疎まれがちな言葉。 僕もそんな属性を纏った大勢のうちの一人で、今日も潰れた紙箱を片手に街に繰り出そうとしている。 時間は午後の6時。この時期になるともう空は暗くて、でもアスファルトに反射する街灯のせいで道を歩くには少し眩しかったりもする。 一番街の角を曲がって路地に入ると、最近見つけた、オシャレなイングリッシュパブ。嬉しい発見の自慢話を友達にしたらチェーン店だと教えられたその店は、

          ヘビースモークとアルカホリック

          「月が綺麗ですね」って、その言葉自体じゃなくて、声に出して相手に聞こえるように発することに意味がある気がしてきた。 綺麗であることを相手にも知って欲しい、見せたいという気持ちが好意の仄めかしだと考えるとスッと受け入れられるような。 となるとBAは「教えてくれてありがとう」では?

          「月が綺麗ですね」って、その言葉自体じゃなくて、声に出して相手に聞こえるように発することに意味がある気がしてきた。 綺麗であることを相手にも知って欲しい、見せたいという気持ちが好意の仄めかしだと考えるとスッと受け入れられるような。 となるとBAは「教えてくれてありがとう」では?

          何度だって叶えよう、ここからが愉しいから。

          ※1つ前の記事の続きになっているので、読んでいない方は読んでもらえるとより分かりやすいかと。↓ --  --  --  --  --   「元気そうでなによりだね」 半年間、ずっと言いたかった言葉だった。 「おかえりなさい」 一ヶ月半の間、ずっと言う日を待ちわびていた言葉だった。 彼らが退所してからというもの(まぁ退所前の数ヶ月も同じようなものだけど)、張り合いのない日々が続いた。 幸い、私自身の夢を叶えるために忙しくしている時期だったため、自分以外のことを考える余裕

          何度だって叶えよう、ここからが愉しいから。

          全てを賭けてもいいさ、足元を照らす灯りさえ無くても。

          ※ 予め断っておきますが、これは特定の会社やグループを非難したり、批判したり、貶めることを目的とした記事ではないです。 ある一事象にまつまる自分の心の動きを、忘れないうちに、忘れないように書き留めておきたい、そんなしがないオタクの独り言。 そして、本当は世に、人に見える形で公開するかを凄く迷ったけど、なんとなく、一応出しておかないといつか後悔する気がして、人に向けて公開することにした、そんな独り言。 ご理解の上でお読みいただけたら嬉しいです。 ↓ 思えばあの日から、

          全てを賭けてもいいさ、足元を照らす灯りさえ無くても。

          「月がきれい」と、伝えてみたいなって。

          「月が綺麗ですね」 面白いくらいいろんな文学シーンで見る、 のに、面白いくらい飽きない魅力のあるフレーズ。 かつて、夏目漱石が「I Love You」の和訳としてあてがったと言われている言葉。 このフレーズが元になっているであろう、 「月がきれい」という題名のアニメを先日観た。 内容は、簡潔に言えば中学3年生の恋愛を描いたもの。 主人公は、陸上に打ち込む成績優良な少女、水野茜と 小説の執筆に日々勤しんでいる少年、安曇小太郎の二人。 小太郎は純文学に関心があって、茜に

          「月がきれい」と、伝えてみたいなって。

          「私より、あの子」を変えたくて。

          先日、人から自分の長所と短所を尋ねられる機会があった。 面接の場面だったのだが、よくありそうな質問にも関わらず、私は「長所」に関してなんの回答例も用意しておらず、一瞬で頭が真っ白になってしまった。 日常生活の中でも、「自分のいいところってどこだろう?」「自分の直すべきところって?」と考えをめぐらすことは誰しもあるだろう。私にだって今までそういう機会は何度もあった。 じゃあなぜ長所についての回答例が自分の中になかったのか。 答えは簡単。そもそも答えが"分からない"のだった。

          「私より、あの子」を変えたくて。

          実習生の、一番のモチベーション。

          お久しぶりです。先日実習を終え、ニート大学生に舞い戻ったろれもです。 ※下記の記事は、教育実習の前半期間に書いたnoteです。 期間中に、吐き出すか迷っちゃう、けど書き出さずにはいられなかったことを、つらつら書いて、でも世に放つことは躊躇っていて。 でも、全部終わった今になって、やっぱりこの記事を消しちゃうのは勿体ないし、当時の思い悩んだ感情を残しておきたいなと思ったので。ので。そのままに書き残すことにしました。 では。↓ ----------------------

          実習生の、一番のモチベーション。

          エッセイ¦「夜桜」と、私と、あの人と。

          桜の花が咲く様子が儚くも美しいと感じる僅かな期間。 私はこの時期、夜道を歩きながらSEKAI NO OWARIの「夜桜」という楽曲を聴くのが好きです。なんとも言えない春の切なくて物悲しい、でもどこか温かい気持ちを掻き立ててくれるから。 "あなたに出逢うまではもう少し強かった" "一人がこんなに寂しいなんて思わなかったんだ" "あのとき僕らが数え切れぬほどあると思ってた春はもうあと何回来るんだろう" 私はこの曲をずっと、ひたむきに想う片思いの相手、もしくは以前付き合って

          エッセイ¦「夜桜」と、私と、あの人と。

          これでいいのか、春休み。

          自覚はある。 この春、私は、良くない春休みを過ごしている。 良くない、というのは主観的な話で。 自分にとって良くはない、というニュアンスで。 発端は、お金をあまり使いたくない、という気持ちだった。 通勤していたアルバイトを在宅作業に切り替え、バイトも余暇も全ての時間を家で過ごすようになった。 別に何も困らない。むしろ時間もお金も有効活用できる。 なーんて、呑気に考えていた。 だけど現実は、少し世の中に馴染んできた人見知り根暗ひねくれJDを、人間嫌いでコミュ障な引

          これでいいのか、春休み。

          私なりの、せめてもの、3月11日。

          ※ 3/11に書いていたnoteを、あーでもないこーでもない、と書いては消してを繰り返したので、今更3/11当日の話をしています。時差がありますが、当日の気持ちで読んでいただけると幸いです。 ----------------- 「東日本大震災から12年が経った日」 日付を見れば分かることだし、テレビをつければニュースでどの局でも報じられていることだし、"事実"としてはそうなんですけど。 心のどこかで「私は忘れてませんよ!」と世の中にアピールしたい、正義感を振りかざした自

          私なりの、せめてもの、3月11日。

          本当に、月が綺麗ですね。

          「明日は満月です!開運日ですよ!」 母が気に入って視聴している開運系YouTuberの方がそんなことを言っていた。 確かに数日前に帰り道で見えた月もかなり明るかったし面積も大きかった。 そういえば昨日は空を見上げたら曇り空で月も雲隠れ。 明日、ちゃんと満月見えるかな。 そう思いつつ、あまり期待せず夜を明かした。 翌日、バイト終わりの帰り道。 最寄り駅から家に着くまでのわずか10分の間。 思い出したように街灯も少ない田舎の空を見上げてみた。 空に浮かぶそれは、私の

          本当に、月が綺麗ですね。

          モノにも私にも、言葉という新たな命を。

          〇〇言葉、ってあるじゃないですか。(急だな) 花言葉、が1番メジャーなそれだとは思うんですけど、 他にも石言葉やカクテル言葉、更には魚言葉とか、誕生日の色に関する言葉まで。色んな種類があるらしいんです。 お正月、普通に家族でおせちを囲んだり、初詣に行ったりする生活を送る中で、日本の"縁起物"の多さに気付かされる機会が多くありました。 例えば、 鯛は"めでタイ"、昆布巻きは"よろコブ"巻き、 黒豆の煮物は"マメ"に働く、なんていう風に。 調べてみると案外色んな物が験担ぎで

          モノにも私にも、言葉という新たな命を。