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経済復興:「変える」のではない「入れ替える」のです。

 下の記事もそうなのですが、経済復興の話になると、大抵「企業は変わらなくてはならない」という論調になる。

 でも米国を見ればわかるように、成長に必要なのは「既存企業の変革」ではない。「新しい企業」です。

 日立の経営体質を改善するよりも、テスラを作る方が簡単なのです。

 しかし日本の文化では老舗に価値を置きすぎる。何とかして既存のものを使い続けようとします。これが失敗の原因でしょう。

 そもそも、儲からなくなった企業を存続させる理由は無いのです。
 よくよく考えればわかることなのですが、日立という法人がなくなっても困る人は大していない。従業員は転職するし、株主は株を買い替える。下請けは新しい取引先を探すだけだ。それは短期的には混乱をもたらす。しかし経済が好調であれば大きな問題にはなりません。

 「会社の倒産(or精算)は悪い事だ」というのは思い込みに過ぎないのです。(注1)

注1:シャープ、サンヨー、東芝の(事実上の)倒産は、実は大きな問題ではない。深刻なのは、彼らが抜けた後を埋める企業が育っていない事です。

 企業は、社会環境の変化に応じて入れ替わるのが当然なのです。ただ、残念ながら日本人は起業が下手だ。これに慣れた人材がほとんどいないし、社会がそれに対応していない。
 例えば融資する銀行がない。日本の銀行はリスク回避しか頭にないですからね^^;
 ここに日米の決定的な差があります。

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