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心理的安全性という言葉が注目されているようです^^

 心理的安全性の高い職場は生産効率が高い。6年ほど前の Google の研究結果が元になっているらしい。驚くべき結論ではありませんが、これを実際に調査で明らかにしたケースはこれが最初らしいです。

 意味は、だいたい文字通りのこと。職場で安心して意見を言えるとか、理不尽な批判をされないとかです。
 私の経験から言うと、日本の大企業にはこれがほとんどない。揚げ足の取り合いです。皆さん、意見やアイディアがあっても言わないw
 愚かしい事に人々はみんな互いを敵視し、どんどん働きにくい職場を作っている。しかも、これが家庭にまで広まり、多くの家庭に心理的安全性がない。(注0)

注0:幼児はこれを本能的に敏感に感じ取るようです。母親の危険は自らの危険です。それは近くに敵が存在することを意味する。
 だから夫婦間に諍いがある家庭では、子供の発育に大きな支障が出るらしい。当然です。母親がリラックスできない家で子供がリラックスするわけがない。
 ましてや男親がママを怒鳴り殴るような家では、子供のストレスは尋常ではない。これが児童虐待の一種である面前DVと言う物です。子供に対する精神的暴力です。
 しかし問題なことに、男親がこれを児童虐待だと認識していない事が多い。「妻には手を上げたが子供には優しい」と平然と言ってのけます。間違っています。

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 人間が求めているものは、実はそんなに多くはないと思うのです。
 安全で、暖かくて、ご飯が食べられて、和やかな家族がいれば、それだけでも相当に幸福です。そして、最も優先されるのは敵意が存在しない事です。敵意に満ちた環境では、食欲も睡眠欲も後回しです。最も避けるべきストレスが敵意です。ところが、これが職場、あるいは家庭にまで満ちている。これが日本の社会の悲劇です。

 昭和の男たちは「男は外に出れば7人の敵がいる」などと訳の分からない自慢をしていました。だからストレスが強くて潰れたのです。
 また潰れなくても人間はストレスが強いと、脅威に対抗する以外の能力が下がります。まずは第一に敵に対抗しなければいけないからです。呑気に金を稼いでいる場合ではない。
 だから、何はなくとも敵意が存在しない職場を作るべきだったのです。それなのに、競争を煽ってどんどんストレスを増やした。終いには「ライバルがいた方が能力を発揮できる」などと訳の分からない理屈を作り出しました。

 だから大企業はダメになったのだと思います。
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 実は、会社が従業員同士を敵対させたい、会社側の理由があります。敵対する従業員は組合を作ってストライキを起こしたりしない。支配する側にはその方が都合がいいのです。だから、基本的に会社は従業員が仲良くなることを嫌います。しかし、長期的には失敗です。

 日本の官僚組織が縦割行政なのも、たぶんこれが要因の一つでしょう。国家公務員が横の連結を深めて団結したら、非常に厄介なのです。

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おまけ

 割と良く聞く話ですが、風俗店はキャストさん同士が連絡を取り合うのを禁じている場合があります。待機でも同じ部屋には入れない。

 会話をされると困る事情があるのです。例えば給与体系は人それぞれで違う。それを置くとしても、雇われる側は雇う側の不平や愚痴を言うものです。場合によっては団結してクレームを付けてくるでしょう。

 それを嫌っているのです。(注1)

 注1:そしてこれは企業の組合対策の基本中の基本です。団結をさせない!
 旧国鉄(JR)には労働組合が何故か3つぐらい有りました。理由はこれです。国鉄の時代は、年に一回はストライキで電車が止まっていたのです。
 また、組合同士は実際に争っていたようです。

 「分割して統治」は今も昔も、支配者の定石です。
 日本の士農工商やインドのカースト制の背景もこれです。
 
 支配者は「大衆」がいがみ合うのが大好きです。だから往々にして、分断、対立を煽る。思い当たる節がありませんか? ^^

 もちろん、色んな店舗があります。女の子同士が異様に仲が良い店もあるのです。

 あの種の職場で同僚と話すこともなく孤独に仕事を続けると、心を病むことも多いです。だから待機時間に同僚と寛げる環境を、店は積極的に作った方が良いと、私は思います。

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 客目線で言うと、そういう店は女性が明るく元気なので、私自身はそういう店にしか行きません^^;


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