「失業者」像は日米で大きく違うらしい。
日本の失業者は「就職のあてがない人」だ。
でも、米国の場合は「今は失業している人」。
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米国は労働力の流動性が高い。今日現在は失業していても職が見つかる可能性は大きい。辞める人が多いので、採用も多い。起業も多い。
つまり、仕事が見つかるまで、自分の蓄えか他人(特に家族)に頼って凌げばいい。そして、そのハードルは低い。大都会を除けば、地域の人々の結びつきが強いからだ。たぶん教会の力でしょう。
端的に言えば、教会に行くと飯が食える。土地が広いから、贅沢を言わなければ住む場所は見つかる。トレーラーハウスとか。
人生は長い。例えば10年のうち1年ぐらいが失業中でも問題はない。残りの9年で稼げばいいだけだ。
別の言い方をすると、米国人は多くの人が「順番に」失業する。「公平」です。
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日本はどうでしょうね。孤立無援で未来に希望が持てない人が多いのでは?
日本社会は過酷で、一度脱落すると死ぬまでそのままというケースが多い。特定の人だけに不幸が続く。
職があっても、ワーキングプアに陥ると時間を失うので「再出発の準備」ができない。
これが米国と異なる、日本ならではの失業問題でしょう。
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追記
実際に、米国では失業率が10%を超えても大きな社会問題にはなっていない。
日本の失業率はその半分以下なのに、多くの人が失業の恐怖に怯えています。そしてそうなるだけの理由がある。
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