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ヒトはなぜ眠るのか?:その疑問は逆でなぜ起きているのかを問うべきです^^

 ヒト以外の動物は必要が無ければ動きません。つまり眠る。その方が淘汰上で有利だからです。
 ヒトもかつては、それに近い暮らしをしていたようです。1万年前の狩猟採集民の労働時間は毎日3~4時間と推定されています。それで十分だったし、逆にそれで暮らせないような、食糧に恵まれない土地には住まなかったのです。
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 必要もないのに起きているのは、現代人ぐらいのものです。マンガを読んだりゲームをしたりで、無駄なエネルギーを使うなら眠った方が良い。脳は膨大なエネルギーを消費するからです。

 まあ、ヒト以外の動物と同列に考えるならば、それが結論です。しかし、ヒト、特に現代人は睡眠時間を削ってでも行動する。なぜか?
 「何かをより多く手に入れなければならない」という強迫観念に取り憑かれているようです。平たく言うと「行動依存症」です。何かしていないと怖いらしい(注1)。

注1:もう一つ。ヒトは娯楽のために起きます。映画を見れば脳内麻薬が分泌されて幸福感を得られる。しかし、それは生存に必須ではない。自然淘汰の文脈では、「破滅に向かう依存症」です^^;
 実は娯楽と覚醒剤は、この文脈では同列です。生存に不要の行為により幸福感を得るという習慣です。
 もちろん「人間は生きるために生きるのではない」という意見があるでしょう。私もそう思います。
 しかし、長期的に見れば生物種としては失敗する戦略です。人類は幸福を求めるが故に絶滅するでしょうね^^

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 田舎の築50年の小さい家で、御飯とたくわんを食いながら、毎日10時間眠って暮らしても良いのです^^
 でも、そうしない人が増えた。そうすると周りの人達の「生活水準」が上がり、「人と異なることを恐れる日本人」は、あわてて「平均以上の暮らし」を求め始めるのですね。
 その結果が睡眠時間5時間の東京暮らしです^^

 まあ、それが悪いと言うこともない。そんなのは銘々が好きに選ぶことです。でも本来ならば、多くの選択肢があります^^

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