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100年生きるとは100年分の生活費を稼ぐという意味ですが...^^;

 何歳まで働くかは、各自が自由に決めれば良いと思います。ただし自分の生活費を他人が払ってくれることはないので、それは自分で調達するしかない。

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 でも基本的に老いれば稼げません。「歳を取っても働きたい」は気持ちはわかります。しかし老人の能力は若者とは違う。労働力を提供できなければ報酬は得られません(注1)。

注1:それは「体力も気力も、判断力も記憶力も衰えた老人」が自分の仕事を手伝ってくれると仮定した場合に「貴方ならいくら払うか」を考えれば予測が付くと思います。
 日本人の長寿は老化を防いだ結果ではない。病気を治せるだけです。40歳の能力と60歳の能力は違う。

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 30年前まで日本企業の定年は55歳でした。それは「隠居して楽してね」という親切心で決まったものではない。60歳は給与に見合う仕事ができないから55歳だったのです(注2)。
 営利企業は何歳であろうとも、利益を産む従業員を手放したりしません。昔も今も、有能な人材は役員にしたり嘱託にしたりして、際限なく雇っています。

注2:この現実を無視して強引に定年を延長した結果、今日現在は「働かないオジサン」が社会問題になっています。

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 だから現実的な解答として、老後の生活費は若い内に稼ぐしかないと思います。要するに貯金です。年金はそれに使える有効なツールです。
 でも、多くの人が金があれば使っちゃうんですよね^^; 
 これは人間の性なのかな。

 しかし、それは選択肢の一つです。別に100歳まで生きる義務が有るわけじゃ無い。金が無くなったら死を選ぶのも自由でしょう。

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 簡単に言うと、典型的日本人の生涯賃金は2億円です。この金額は60年で死んでも100年で死んでも、大して変わりません。老人は稼げませんから。

 そして、それを100年間掛けて使うのもいいし、60年間で使うのもいいでしょう。自分で判断する事項です^^
 生活水準をそれに応じて調整すれば、100年生きるのも十分に可能と思います。おそらくは多くの人は100年生きるには、今の生活水準は高すぎます。家も車も食事も質素にすべきでしょうね。
 5割長く生きたかったら、毎年の支出を3割減らさないと足りなくなります

 でも繰り返しますが、それは義務ではない。個人が自由意志で決めることです^^

 


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