CO2増加:温暖化よりも害虫の大発生を心配した方がいい。
CO2は大気の0.04%しかない。気候への影響は元々誤差範囲だ(注1)。
注1:日本の気象庁は、CO2温暖化の根拠として「金星はCO2が多くて暑い」ことを挙げている。しかし金星大気はほとんどがCO2だ(97%)。それだけ多ければ上昇するでしょ(笑)
しかし、0.03%が0.04%に増えたら、生物相に与える影響はかなり大きい。植物にとっては「食料」が3割増しになる。植物は増えるでしょう。特に海洋性のプランクトン。赤潮の原因になるやつです。
あと、陸上の植生が豊かになれば、草食性の野生動物が増える。と言ってもシカやカメのことではない。昆虫です。
すぐに思いつくのはバッタです。少なくとも去年の夏にはアフリカで大発生して、東アフリカから西南アジアにかけての農産物を食い尽くしました。
また、蝶や蛾などの芋虫系でしょう。キャベツを食い荒らします。
付け足すとゴキブリも増えます。奴らは森では草を食っています^^;
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実際には、こんなものは到底予想不可能です。自然界の相互作用はあまりにも複雑で、とてもじゃないが人間の手には負えない。
だから、一番ありそうなことは、
「CO2が増えることで生態系が大きく変わり、人類社会にも影響が出るけれども、誰も原因に気づかない」
というケースでしょう^^;
実は、それはすでに起きている公算が高いのです。
実験結果があって、CO2濃度が0.03%から0.04%に上昇すると、農産物の収穫量が2倍になるらしい。そして、それは産業革命から今日までのCO2変化に匹敵し、収穫量増加の理由をかなり説明できるのです(もう一つの主要因は化学肥料の大量使用)。(注2)
裏を返すと、
過剰な削減によりCO2が減ったら、農産物が激減する公算が高い。
そして、それは大いに起こりうる。
地球環境は非常に複雑なものであり、人間がコントロールするのは至難の業なのです。
注2:この例からわかるように、CO2増加は良いことも悪いことも起こり得ます。
だからCO2を削減して大損失が発生するシナリオも検討しなければ、リスク管理とは呼べません。
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