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「進化」は言葉の綾で、実際には変化のことです。

別に進んでいるわけではない。環境に合わせて変わるだけ。

「最新」のものが一番良いわけではない。単に新しいだけです。

冬が来れば暖かい服装をしますよね。そしてそれは「服装の変化」であって、「進化」したわけじゃない。夏が来れば、またもとに戻る。

 ダーウィンの言う「進化」も同じです。現在の生物は、現在の地球環境にほぼ適応している。そして環境は不変ではないので、生物は変化します。これを「適応」と呼びますが、進むわけではない。変わるだけです。
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スティーブン・J・グールドは、このことをこう表現しました。

「生物に起きているのは、進化ではない。多様化である。生物は最も単純な構造からスタートしたので、結果として複雑化した」

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多様化し、適応していない種は絶滅する。それが「進化」です。

よく勘違いされますが、「進化」とはゴールを目指した変化ではないです。無数の分岐が生じ、ほとんどが絶滅する中で、絶滅しないものが存在する(ことがある)。それが「進化(自然淘汰)」です。

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実は、これは人類文明の「進化(進歩)」も似たようなものです。

 例えば工学ですが、あれは一見すると「より良いものを求めて考えて進む」様に見えますが、そう思っているのは当事者だけで、傍から見ると「思いついた事を片っ端から試している」だけです。

 工学の本質は「試行錯誤」なのです。そこに「演繹的推定」が説明として加わるのが慣例ですが、それは「エンドユーザー」に説明する時に、その方がカッコがいい(エンドユーザーが受け入れやすい)からに過ぎない。
 ほとんどが後付の理屈です。

 しかるにエンジニアの仕事で、新しいアイディアはほぼ全てが失敗に終わります。しかし、まれに成功例がある。例えばGoogleです^^

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 つまり、「新しい何か」を生み出したかったら、失敗を避けていては話になりません。失敗するのは当然です。
 エジソンを含む多くの偉人が指摘していますが、「失敗」とは「うまく行かない方法」を見つける手段なのです。

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おまけ

これは芸術系も同じらしいです。

文章、絵画、音楽の分野でも、天才と呼ばれて名作を残す人は、異様に多作家だと聞きました。




 

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