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米国はマジでドルをばらまき始めた。8年で2兆ドル。

バイデン大統領は明確には言っていないが、この2.2兆ドルは「コロナ対策」の6兆ドルとは別枠だというニュアンスだ。

しかも、WSJなどの分析によると、「コロナ自粛」により消費を保留されていた需要の規模が2~3兆ドルに達すると予想される。米国GDPの1割だ。

すなわち、合計するとこれからの8年間(注1)で10兆ドルほどの消費が一気に発生する。相当に思い切った景気てこ入れ策だ。この政策が当たれば、米国のGDPは現在の30兆ドルから40兆ドルに増える。

とんでもないことだ。

これを上手く利用できれば、私の資産も倍になるかもーー^^

注1:なぜ8年間かというと、大統領の任期が(再選すれば)8年だからだ。実際には、2024年にはバイデンはリタイヤするだろう。高齢過ぎる。しかしカマラ・ハリス副大統領はかなりの実力者だし、若い。2024年はハリス副大統領が立候補し、勝つだろう。共和党は「米国史上最悪の大統領トランプ」を推したという「黒歴史」の影響が強すぎる。4年では拭えまい。

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おまけ

バイデン大統領は、この2兆ドルを「中国に奪われそうになった半導体産業を復活させるために使う」という意味のことを言っている。HUAWEIのことだ。そしてIntelは既に米国内に2兆ドルの設備投資を決めた。

もちろん、裏で話はすりあわせてあるだろう。バイデン大統領は、こう言っているのだ。

「中国は敵だ! 富国強兵だ!」

バイデンは政治巧者だ。米国は敵が存在した方が強い。そういう国民性なのだ。なにせ旧ソ連に「勝つ」ために、月まで人間を送り込んだ人々だ。そんなことやっても実益はないのにw

だから、東西冷戦時の米国は好況だった。レーガンが「敵国ソ連」を上手く利用した。太平洋戦争では、ルーズベルトが、真珠湾攻撃を実に上手く利用したのは、皆さんご存じの通り。彼らは、敵がいるとめっちゃ燃えるのだ。

中国は軍備、特に海軍を増強し南シナ海を侵略した。習近平はこれを国力の誇示と考えているらしいが、国際政治に関しては米国の方が手練れだ(注2)。米国はこれをいいことに、国力(特に軍)をさらに増強するだろう。そうなったらロシアも手も足も出ない。

「世界唯一の超大国アメリカ」の完成だ。皮肉にも悪たれトランプのお題目「MAGA」が役に立った。というか、バイデンはこれも利用した(笑)

注2:というか中華人民共和国は国際政治の舞台に立ったことが事実上ない。WW2でも大したことはしていないのに、「日本の敵だった」というだけの理由で「勝ち組」に入ってしまい、ちゃっかり国連常任理事国になった。それだけの存在だ。
 
 そもそも中華人民共和国は建国からわずか70年の「子供国家」だ。政治的には全然成熟していない。

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