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日本企業がだめになった原因の一つは定年延長^^;

 1998年まで定年は55歳でした。今や65歳。自民党はさらに70歳に延長しようとしている。

 しかし、基本的に平均年齢の高い企業は生産効率が低い。つまり儲からない。これは事実です。
 国家レベルでも、平均年齢が若い国ほどGDP成長率は高い。典型的には1980年代の中国です。

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 特に日本は年功序列なので、高齢者ほどコストパフォーマンスが低いのが基本だ。そりゃあ経営も傾くでしょう。

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 たしかに定年を延長したおかげで、貧乏な高齢者は減った。しかし代わりに企業と国が稼げなくなり、貧乏な若者が増えた。長期的には失敗。

 本来、高齢者福祉は政府の仕事だ。これを民間企業に押し付けたのが根本的な間違いです。

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 しかし、これはややこしい問題で「正解」はないと思います。
 定年を延長しなければ良いかというと、そうとも言えない。

 中国はいまだに55歳定年です。そして彼らは55歳を過ぎたら働かないのが当然だと考えているらしい。これはこれで問題が多く、経済はボロボロになりつつある。
 とにかく総人口に対して労働人口が少ない。

 その一方で、60歳、70歳に20~50歳と同じ稼ぎは無理です。医学が進歩したところで老化による能力低下は止まらない。病気で死ななくなっただけだからです。

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 さらにその一方で、老人になっても収入が途絶えなくなった日本人は、妙に長寿命になりました。延命のための医療費を払えるからです。
 逆に言うと、老人たちは自分の延命費用を稼ぐために、定年を延長した。今日現在、政治的発言力が最も大きいのは、この世代なのです。

 しかし、その金は実質的に「働きの割に賃金の低い」若者が負担している。
 歪な構造なのです。

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 冷酷なのを承知で、あえて言いましょう。人間は稼げなくなったら生きていけないのが当然なのです。人間以外の動物だって、自分で食料を調達できなければ死ぬのが当たり前。
 無理やり定年を延長しても、稼げないものは稼げない。早めに人生を終えるのが正解です。85歳は長すぎます。



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