在独米軍の撤退宣言。メルケル首相は無視「どうせトランプは、来年にはいない」。バイデン氏は「撤退しない」と明言している。

アンゲラ・メルケル首相はまだ反応を示していない。昨年、駐ドイツ米国大使を務めていたリチャード・グレネル氏が米軍撤退の考えを初めて示唆した際、ドイツ政府高官の1人は、首相がそうした動きを容認するであろうし、トランプ氏が大統領である限り、米政権との関係改善を首相はほとんど期待していないと述べていた。
ただ、トランプ氏の支持率は低下しており、大統領選で敗北するかもしれないとの見方がドイツ政府内で高まっている。ドイツの軍事専門家は、選挙前に撤退準備がまとまるか疑わしいと指摘する。大統領選でトランプ氏の対立候補になることが確実な民主党のジョー・バイデン前副大統領は、11月に大統領に選出された場合、ドイツ駐留米軍を撤退させるつもりはないと言明している。

つまりメルケル首相の立場では、トランプ政権は、外交的には既に存在しないも同然なのだ。

おそらくは他の諸国も同様だろう。トランプを高く評価している国家元首はいない。

別の言い方をすると、

米国政府は来年の1月まで外交能力を持たない。

これはとんでもないことなのだが、ホワイトハウスに危機感はないようだ。

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参考

London (CNN)The United States is in uncharted territory, on an exponential path to becoming a Covid-19 pariah and an unreliable ally to its friends.

もはや世界は米国を当てにしていない。




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