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東大の入試問題は簡単。あれは処理速度を見る試験です。:ついでに「河野太郎を落としましょう!」

まず第一に「正解が存在する」と最初から分かっている。「必ず解ける問題」なのです。

 現実社会では答え合わせができる問題など無いので、ほとんどの場合に、自分の解答が正しいのかどうか永遠にわからない。

そもそも「答」があるのかどうかさえわからないし、それ以前に何が問題なのかもわからない。

もっと言えば、問題が存在するかどうかさえ、自分で探さなければならない。これは大変です。

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次に、入試問題はどれほどの「難問」であっても、たかだか30分ぐらいで答えることが想定されている。30分で解答可能な問題が難しいわけはないのです。

はっきり言って、めちゃくちゃイージーな問題です。世の中には解決に何年もかかる問題がゴロゴロしている。一生かかっても解けない問題もザラです。

むしろ、永久に解決できない問題の方が多いでしょう(注1)。

注1:これは余談ですが、数学では「証明不可能な命題が存在する」ことが証明されています。ゲーデルの不完全性定理です。

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そもそも「難関大学」が難関なのは、問題が難しいからではない。競争が激しいからです。どれほど簡単な問題を出題しようとも、合格するのは上位の人だけだ。上位に入るのが難しいのです。

そんな次第で、東大の入試問題は「短時間で答えられる簡単な問題」を多めに出すのが基本です。本当はそんなことは、大学側もやりたくないでしょう。でも現行の入試制度ではそうするしか無い。

選抜方法としては、大学院の卒業試験のように、受験者が1、2年間ぐらい掛けて達成した成果を発表させたほうが良いですが、そんなのは無理です。

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本題はここからです。

そういう次第で東大(難関大学)入学者は、難問を解ける人ではないのです。彼らは「簡単な問題を処理する能力が高い(速い)人達」です。

そして、日本の産官学は彼らが動かしている。

だからイノベーションや創造性は期待しないほうがいい。前例のない問題に突き当たると、右往左往して途方に暮れます。コロナ対応が良い例です。

しかし、その代わりに、定型業務を任せると彼らはとんでもなく優秀です。それが平時の官僚業務、あるいは平時の大量生産型工業です。だから、米国に守られて平和な時代には、大蔵省や通商産業省、自動車産業、半導体製造業はとても優秀だった。そして日本は高度経済成長を遂げた。バブルまでは。

でも、今や日本は「大人」になって「親(=米国)」の庇護から離れました。国家安全保障も、自力で何とかしなければならない。世界には敵が大勢いて、予測不能の攻撃を仕掛けてくる。

人々の価値観、思想、科学技術も多様化し、ほとんどの問題は「前例」がないし、それが問題なのかどうかすらわからない。

敵が攻撃をしていても、攻撃されていると気づかないこともザラです。中国は、そういう事がとても得意ですから。

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つまり、新しいタイプの「リーダー」が必要なのです。

とりあえず、今月の自民党総裁選で「まともな首相」を選んでください。To自民党の方々。

そして、一般有権者の人々は、来月10月の衆議院選で「正しい意思表示」をしましょう!

私は、幸か不幸か河野太郎の選挙区なので、彼を落選させるべく努力します。できることは投票しか無いんですけどね^^;



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