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佐久市高性能賃貸住宅「Terrace梨四季」の工事内容~建物のコダワリ編~

長野県佐久市に建築していました高性能賃貸住宅「Terrace梨四季」が2024年3月30日完成致しました。
今回の物件は高断熱性能にこだわりを持った建物ではありますが、設計士さんを交えた物件ですので、デザインや素材にもこだわりを持って進めた部分が多々あります。
建築資材高騰の煽りも受けてしまい、予算との兼ね合いで調整してきた部分もありますが結果、美しい仕上がりになりました。

【キッチンは広く使いやすく】

回遊できるアイランドキッチン IH3口コンロ 食器洗浄乾燥機付き

私個人として日常の生活の中で好きな時間があります。
家のキッチンで料理をする時間。そして家族揃って食事を楽しむ時間です。
夕方帰宅して夫婦で食事の支度をし、子供達にも手伝ってもらいながらテーブルに食事を並べていく。一通り作り終わったら、席についてグラスに告いだビールを一杯飲み干し、一日が無事に終わったことを確認する—。
慌ただしく過ぎる日々の、そんな時間が私は好きです。
キッチンは大人二人が並んで作業しても十分なスペースを確保し、複数の作業も同時に不便なく行えるよう、2,400mm幅の賃貸としては広めのシステムキッチンを採用しています。
料理後の片付けが簡単になるように食器洗浄乾燥機も設置してあります。手洗いより水資源の節約にもつながり、なにより家事の時短になります。
また、買い置きの食料品や、生活用品を収納できる可動棚付きのパントリーもキッチン横に設置しています。
毎日使うキッチンは機能的で広く使いやすく快適に―。

【大開口サッシ】

1階LDK APW431 w=2310 H=2200
2階吹き抜け部 APW430FIX W=1175 H=1510 ×2

LDK南側に据えた幅2310・高さ2200の掃き出し窓。
実際に見たときの感想は「デカッ!!」でした。
大開口の理由としては、冬場には日射取得する暖房の役割として。
(夏場は庇である程度日射遮蔽できる予定です)
また、庭の植栽を眺めるとともに、屋外との連続性を確保し室内を広く演出する効果を狙ったものです。
大開口のサッシはキッチンの隣にあり、テラスに出やすく、天気の良い日などには庭で食事を楽しむための同線にも良いのではと感じています。
特に夏の夕暮れ時、サッと茹でた枝豆をビール片手にテラスでグイっと!
みたいな時間を過ごしてもらえたらなと思っています。

【カバザクラ無垢床】

〝カバザクラ〟という名前から、桜の仲間かと思いきや、樺(カバ)の木の仲間であるカバザクラ。英語で言うと「バーチ材」になります。なんでも、木目が桜と似ており、桜の代用品として使用されていたからその名前が浸透したようです。


減額調整から合板フローリングに変更案もありましたが(実際には無垢樹種の変更などで減額しました)、節や木目も少なく明るい風合いでナチュラルなインテリアになじみやすい雰囲気で良かったと思います。
無垢床特有の肌触りのよさや、調湿効果の期待するところです。
私の自宅では実際にカバザクラの無垢床を使用しているのですが、子供が使っているとダイニングチェアの脚で多少凹みや傷が付くなといった印象です。通常の使用方法ではなくガタガタと椅子を動かしているせいだと思います(汗 が、その他の場所ではほとんど傷ついていません。
汚れは固く絞った布や、ウエットシートでサッと拭けばきれいになります。
夏場には足裏もべたつかず、冬場には冷たさを感じにくいです。
何気ない部分ですが、そんな部分でも日々の暮らしが少し快適になればいいなと思っています。

【結びに】
以上、他にもたくさんありますが大家としての建物に込めたコダワリの一部でした。
書いて思ったことは、くつろぎの時間を表現する文章に「ビール」使われていて、私のビール好きな面が出てしまいました。
そして、いろいろ書きましたが建物に込めた私の想いはnoteにこそ記しましたが、前面に出なくても良い部分なのです。
この建物がお住まいになる方にとって〝心地良い時間を過ごせる場所〟であれたら大家冥利に尽きる思っています。
そんな場所を提供できたら良いなというのがこの建物に込めた想いです。
ぜひこの建物の自分だけの好きな場所・過ごし方を見つけていて頂けたらと思います。