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さくら荘理事長・紅谷浩之の講演会「地域を支える外国人住民~インドスタッフの受入事例~」が行われました

さくら荘 外国支援員(※)の岡崎です。
2023年9月3日(日)に福井県国際交流会館にて行われた講演会 『地域を支える外国人住民~インドスタッフの受入事例~』をレポートします。この講演会には理事長の紅谷浩之が登壇し、県内在住の外国人の方が30名強、日本人の方が20名ほどが参加されました。
さくら荘からは、インドスタッフと外国支援員もお話しさせていただきました。

(※外国支援員とは:外国人スタッフの生活面を中心にサポートするスタッフ)

さくら荘の取り組みについて

はじめに理事長の紅谷浩之が登壇し、さくら荘の取り組みやその背景についてお話ししました。

さくら荘には現在15名のインドスタッフが勤務しています。
日本は超高齢化社会で人材不足が顕著になっています。
今後日本の人口はジェットコースターのように急速に減少していきます。
一方インドは、先日世界一の人口大国となりました。平均寿命も28歳と若く、高齢化社会と向き合うまでに30年~40年の時間があります。
今、日本が困っているので助けてください。
30年後インドのみなさんが困ってきたら日本が助けます。
こんな想いから、さくら荘ではインドからスタッフを受け入れはじめました。

続いてインドスタッフからの報告です。

初めて見た雪、初めて着た着物、とっても素敵だった。
日本での暮らしはとってもいい。(Dさん)

最初の一年間は大変だった。一年たって、自由になった感じがしている。(Kさん)

スピーチ前は緊張した様子でしたが、スピーチが終わると表情もにこやかになり、参加している皆様と楽しそうに会話していました。とても楽しかった、また参加したいと話していました。

参加者した皆さんとの意見交換会

講演会後には、参加者の方々と意見交換会が行われました。外国人の方々や、外国人の方との生活に興味を持っている々とさまざまな話題で意見を交わしました。

・外国人が生活面で困っていることは?
・入国後すぐに会社の社長から暴力を振るわれた時の相談窓口は?
・ゴミ出しなど生活で問題は起きていない?

会が終わってからも、話は尽きず盛り上がり続けました。

外国人支援員としての気づき

紅谷が医師になったころは体に一番悪いのは「たばこ」と言われていた。それが今の研究では一番体に悪いのは「孤独」になっている。

今回の紅谷の講演で、私にとって一番印象に残っている言葉です。

日頃、外国人支援員として外国人スタッフに接している中で、病気になったとき、身体に痛みが生じたとき、私たち以上にモチベーションが下がったり不安定になる方が多くいると感じていました。
彼らは家族と遠く離れ、言葉を学びつつ、仕事をしながら、日本で生活しています。日常生活の中でも孤独を感じるときはあっても、体調不良になったときにはいつも以上に孤独を感じ、想像以上に辛い状況なのかもしれないと思いました。

私自身も講演を聞く中で、外国人支援員として、そして一個人として、孤独をかんじていいる方へ寄り添い、少しでも早くSOSに気付いていきたい、と思いを新たにした講演会でした。


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