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MBTI:INTJの人達

 今回の記事は出会ったINTJの人達の話をしようと思う。もっとも、MBTIを私自身が知ったのも最近であるし、本人たちがタイプを申告していたわけでもない。しかし、noteで自分がINTJだと表明している人の精神と「彼らはINTJっぽいなぁ」と私が感じた人達の精神が、あまりにも似ているので確信した次第である。ただ、INTJの人達の話をする前にINTJに対する認識を巡る状況について注意すべきことに触れておきたい。

 さて、INTJの人達だが周知の通りあまり居るタイプではない。noteでINTJを自称している人も結構居るが、他のタイプとの境界線上の人か、INTJの特質を望ましく感じてミスタイプしている人ではないかと感じる。まったくの印象論であるが、おそらくnoteでINTJを自称している人の半数以上は別のタイプだと私は思う。フィクションで描かれるINTJは厨二病の人間を引き付けるキャラクターなので、若者の中には自分もそんなキャラと同じ(=INTJ)でありたいと願ってしまうのかもしれない。あるいは、INTJの人達は16タイプ中最もクレバーな人達なので、自分もまたクレバーであると思いたい人間がINTJとミスタイプしてしまうのかもしれない。

 また、MBTIの各タイプをネタにしたショートムービーでは、頭の良い自分勝手なキャラをINTJとしているのを見かけることもあるが、結構な割合で「ソイツは多分INTPだ」と感じるキャラになっている。INTPも珍しいタイプではあるのだが、体感ではINTPはINTJの3倍以上は居そうである。したがって、ムービー製作者がそれなりに計画的行動ができるように訓練されたINTPをINTJと誤認しているのではないかなと思う。

 さらに、INTJは男性に多く女性に少ないとのことだが、私は男女で人数にあまり差はないのではないかとの印象を持っている。INTJの性格は旧来のジェンダー意識でみれば「男性的性格」とされる性格なので女性INTJは「女性的性格」に擬態・矯正しているように思われる。

 INTJに対する認識を巡る状況についての注意事項は以上である。ではこれから、私が出会ったINTJの人達の話をしたい。

 まず、INTJの人達は先にも触れたようにクレバーだ。学歴でみれば私の方が上回る人、あるいは年齢でみれば私の方が上という人もいるのだが、総じて私よりも遥かにクレバーである。もちろん、INTJの考えも局所的に見れば「考察が足りんな」と感じることはある。また「幸福に生きる」という視点でみると「ちょっとどうかな?」と感じる考え方をしていることもある。しかし、興味関心が出たら色々ほっぽり出して夢中になってしまうINTPからすると、俯瞰的視点を絶対に手放さないINTJの姿勢には尊敬の念を抱いてしまう。

 また、この俯瞰的視点というヤツもINTPとINTJでは違う。INTJの俯瞰的視点には必ず彼自身がいるのだ。一方、INTPが俯瞰的視点で考えるときは、俯瞰的視点からの認識に興味関心が出たときだ。しかも「俯瞰的視点からの認識」自体に熱中してしまって、いつの間にかそこに自分が居なくなってしまう。INTPは「もっといい感じの俯瞰的視点ってないかな?」といった風になってしまうのだ。その点、INTJは「自分の俯瞰的視点」を手放さず、クレバーに振る舞う。

 これまでの話はINTJ賛歌になってしまっているが、INTJは万人受けする性格ではない。仲が良くなると聞くことができるのだが、INTJは頻繁に周囲への毒を吐く。我ながら趣味が悪いのだが、INTJの毒舌はある視点からの一貫したフェアな毒舌なので面白く感じる。対面している私には言わないが彼らは内心で私に対しても毒舌を振るっているだろう。そうであったとしても彼らの毒舌を楽しんでしまう。INTJのそれぞれ独特なフェアネスから毒を吐ける感性が私は好きである。

 ただし、INTJの中には非常に危険な人もいる。また基本的にINTJはイイ奴ではない。自分にある程度の余裕があるときに付き合える人間で、自分が弱っているときに関係を取り結ぶと、彼ら自身には毒ではない彼らの毒によって性格がねじ曲がってしまう。そんなちょっと取り扱いが難しい人達でもある。

 あと、意外なことだがINTJは失恋を物凄く引っ張る。振った場合はそうでもないのだが、振られた場合はいつもの人間関係のドライさは何処へやら、非常に粘着質になる。さらに相反するように男女とも性的関係をかなり自由に取り結ぶ。不可解さはあるのだが、この辺りもINTJの特徴のように思える。もちろん、この辺に関する仮説も立てれなくはないのだが、他人の恋愛事情をアレコレ考えるのはゲスの極みになってしまうので封印しておこう。

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