真冬のキャンプはやっぱり寒かった。(宇佐美城山公園キャンプ場2日目)
源泉掛け流しの温泉に入って温まり、
お酒の酔いもあって、すぐに眠りについたものの、
寒くて夜中に目が覚めた。
一日目の記事はこちらから↓
「明日の朝は何時に起きる?」
とYさん。
「日の出が見たい!6時50分だって、
6時半くらいでいいね。」
目覚ましなしで、ほぼ起きられる私は目覚ましをかけなかったが、
夜中の寒さで目が覚めて、寒くて寝られなくなってしまった。
上半身はメリノウールの長袖中厚Tシャツ、
下半身は中厚タイツの上にダウンパンツを履いている。
万一寒かったら使おうと思って持って行ったサバイバルシート(銀色の薄いビニールシート)はリュックに入れたままだ。もう一つのアイテム「ホカロン」は手の届くところに置いてある。
暖かい寝袋から、片手だけ出して「ホカロン」を引き寄せ、ビニールを破って中身を出す。直ぐに暖かくなる。
寒さを感じるのは下半身、
ホカロンを膝の裏に入れたり、太ももに挟んだり、どこに入れたら身体は温まるのか?ゴソゴソ動き回って、落ち着いたのが腰。腰にホカロンを当てたら、やっと身体全体が暖かくなってきて、それに伴い睡魔が襲ってきた。
隣のサイトの男性2人の声に混じって、Yさんの声が聞こえてくる。
外は薄明るい。
「しまった!寝過ごした〜」
テントのファスナーを開け、外を覗くと、Yさんが、
「もう、明るくなってきちゃったよ」
と言う。
「えー、日の出は、6時50分だよね、まだ時間になってないのに〜」
慌てて飛び起き、海の見えるところまで走ると、太陽が昇ってきたところだった。
「わー、きれい!」
太陽が水平線から覗くと、薄明るかったキャンプ場は、オレンジの暖かい光で包まれる。
ほんの数分の日の出のショー
隣の男性は飛騨から来た方で、飛騨では海から登る日の出は見れないと、
一緒に並んで、写真を撮るのに夢中になった。
この2人の男性達はこの後、直ぐにテントを撤収し、
「自分達はキャンパーじゃないから、余った焚き火使ってください。」
と言って、早々車で次の目的地大島へ出掛けていった。(キャンプするのはここだけで、後はホテル泊まりだそうだ、いろんな旅の楽しみ方があるなぁ)
日の出をたっぷり味わった後は、
コーヒーを飲んでまったりした。
7時半頃、
「さてと、朝ごはんにしますか。」
夜のうちに仕込んでおいた、フレンチトーストを焼く。
一つは普通に牛乳で、
もう一つは甘酒フレンチトースト。
一人静さんが、下の記事で紹介していた甘酒フレンチトーストが美味しそう!と気になって、今回作ってみた。
麹とご飯で甘酒を作って持ってきた。
この甘酒と卵を混ぜた液に、パンを浸して焼く。
甘酒のあま〜い香りが漂う。
でも、食べてみると香りほどの甘さはなく、さっぱりとした甘さでしっとり焼けたフレンチトーストが美味しい。
一人静さん、ありがとう!
スープはブロッコリーとトマトとにんじんをニンニクで炒めて、塩だけで味付けしたもの。
「トマトの酸味の奥に、あんこう鍋を感じるね(笑)」
と、Yさん。
確かに、夕べあんこう鍋を作った鍋、あんこうの肝の香りは強い(笑)
テントの撤収は12時、
のんびり変わりゆく景色を眺め、コーヒーを飲む。
デザートに焼きリンゴ。
バターでりんごを焼いて、仕上げにお砂糖と、シナモンを振る。
「あっ、シナモンいっぱい入っちゃった!」
「大丈夫、大丈夫!シナモン好き。」
優しいYさん、ありがとう。
「アイス乗せると美味しそう。生クリームでもいいね」
次のキャンプのアイデアがいろいろ湧いてくる。
撤収まで、たっぷり時間があると思ってまったりしていたが、
あっという間に、撤収に取り掛かる時間だ。
ご飯担当の私は洗い物と、小物の収納に徹し、Yさんは焚き火の片付け、ライトの撤去。
最後に大型のテントを、阿吽の呼吸で手際よく畳んで撤収完了!
12時、時間通り。
クリスマスとあって、他のキャンパーはカップルや家族連れ。
どこのテントも男性がテントの撤収をしている中で、私達おばさん2人で手際よく、時間通りに終わって。
「他のキャンパー達から見たらさー、
あのおばさん達、キャンプ慣れしてるよねーって、思われてるよね。」
「手際良いよねーって(笑)」
「実は、3回目なんですって、(笑)」
撤収した後は、キャンプサイトのすぐ下にある砂浜を散歩する。
雲が出て、太陽を隠している。
「さむっ!」
やっぱり冬、太陽が隠れると途端に寒くなる。
山と一緒で、気温だけじゃなくて、太陽が当たっているか、風があるかないかで、体感は全く変わってくる。
冬のキャンプの醍醐味は「寒さ」だ、と言う人もいる。
冷たいキリッとした空気は私も好きだ。
そして、冬の方が断然空気が澄んでいて景色がいい。
今回も、すぐ間近に大島がきれいに見えていた。
そして、晴れの日が多く、天気が安定している。
「やっぱりキャンプは冬がいいねー」
9月にキャンプして、ノミに刺され、痒みがまだ治らない、と言っているYさんがしみじみ言う。
「やっぱり、ふもとっぱらキャンプ場でキャンプしたいね。」
「うん、うん、やっぱり冬ね。」
おわり
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