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110 龍星のおトモダチ?

月日は過ぎた……

かおるはすこぶる元気だ
ワタシもやっと食欲が戻った

龍星が手伝ってくれたお陰だ……

伊織さんは龍星が家に居る間は絶対に外に出なかった

だけど……

ピンポーンピンポーン

ワタシ「??ダレだろ?」

オートロックの画面には見知らぬ女の子が立っている

龍星「あ〜オレの連れ!さくら?
開けてあげて?」

ワタシは何だかよく分からないが
オートロックを開ける

龍星は玄関に行く

??「良かった〜。あってた。地図やとココしか無かったから……」

伊織「あれ?ちずちゃん??」

ワタシ?!

人当たりの良さそうな女の子がニコニコしながら立っている

龍星「さくら。紹介するよ。昔からの連れでちずっていうんだ。」

ワタシは黙る

ダレ……?

ちず「初めまして。さくらさん」

ワタシは何を言ったら良いのか分からなくて多分変な顔をしていたと思う

龍星「ちずはデリヘル行きながら最近保育士の免許取ったから。

さくらの子供のお手伝いにどうかなって思って」

ワタシ「え……」

伊織「えぇやんえぇやん ちずやったら安心できるし」

ワタシ「伊織さんも知り合い?」

伊織「龍星の昔からの連れやから
結構長いよ」

…………
何だろう
このチクチクした痛みは…

龍星とちずさんと伊織さんは昔話に花が咲き楽しそうだ

嫌だ
嫌だよ

ワタシは違う部屋に行った

分かっている
龍星だって仕事も大学も行かなければならない

いつまでもワタシの子供の世話をする訳にはいかないのだ

っでもっ

イヤダ

「さくらさん?」
ちずが部屋にきた

ワタシ「……はい?」

ちずは手を差し出してくる

ちず「よろしくお願い致します」

ニコリと笑い

ちず「さくらさんは伊織さんだけに専念して下さいね?」

と、意味深な言い方をされた

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