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73 龍星にばれた日

目の前に現れた龍星は何だかおかしかった
目が虚ろだ

龍星「伊織、さくら、何で携帯切ってた?」
伊織「龍星、何でここが分かった」
龍星「先に答えろよ。何してた?何処行ってた?」
伊織「さくらちゃんの実家。はい、質問に答えて?」
龍星「新人のホストに引越しの話聞き出してた。
それで隠れて張ってた。」

伊織「お前さ〜。最近やばいって…」

龍星はワタシに近づく
ワタシはとても怖かった
龍星の目が怖いのだ

伊織さんがワタシの前に立ち塞がる

龍星は持っている缶を投げつけて
「伊織。俺は絶対許さないからな」

ワタシは心臓がまた痛くなる
息が苦しい
龍星はワタシを見て感づいた
龍星はワタシに駆け寄るが伊織さんに阻止される
龍星「伊織!お前は今のさくらがどんな状態か分かってんのか!見ろ!」

伊織さんは座り込んでしまったワタシを見て
伊織「薬、取りに行こ。手料理は今日大丈夫だから!」

そう言ってワタシだけお家に戻る事になった
伊織さんに
《今から龍星とちゃんと話をするから皆居るから待ってて?》
と言われた
ワタシは急いで家に戻る

伊織さんと龍星は…色々話をしていた

龍星…ごめんね
ワタシが頼ってばっかりで沢山助けてくれたのに
ワタシは家に戻ってお薬を探す
お薬の袋を見たレイが
「やっぱりさくらちゃん大丈夫じゃないやん」

ホストクラブに来るお客様はほとんどと言っていいほど何かしらの精神的病気を持っている子が多かった

ホストクラブに来てからホストとの色恋等や未収やらで精神的な病気になるのだが…

レイ「さくらちゃん?ゆっくりして?皆居るから。」
「ありがとう…」
周りが騒がしいから逆にホッとする

ワタシが不安な事は
①龍星
②伊織さんのお客様達はどうなるのか
③お薬は飲まなくて良くなるのか

普通の生活が欲しいよ
平凡な生活になりたいよ

伊織さんが戻ってきた
伊織「さくらちゃん…龍星ちょっと落ち着いてきた。
だけど、さくらちゃんと話したいって言うから俺隠れとくから、何かありそうだったらすぐ行くから!」

伊織さんが必死だったのでワタシはフラフラしながら外にまた出る

ワタシ「龍星…?」
龍星は泣きそうだった
龍星「さくら…。伊織と色々話した。ごめんな?俺さくらの気持ち考えずに気持ち押し付けて…」
ワタシ「ワタシこそごめんなさい…
龍星の事は大切だよ?縁を切る訳じゃないんだし…
今まで色々助けてくれてありがとう…」
龍星「伊織に何かあったり何かされたり伊織の客に何かされたり…
後さくらが不安な時はすぐ駆けつけるから。」

ワタシ「ありがとう…」

龍星は去っていった

伊織さんが出てくる
伊織「……俺も逆の立場やったらさくらちゃんどうかしてたかもしれない…龍星の気持ち分かるよ…」
ワタシは伊織さんの手を握って
「伊織さんだったらどうかしてくれてもいいよ…」

伊織さんは抱きしめてくれた
ワタシはお薬も効いてきたのかホッとする
伊織さんとワタシはお家に戻る

伊織さんは*今日はお寿司頼むぞ〜*
と言って、皆はしゃいでいた

後はお客様だけだ……
何が起こるか分からないけど…
ワタシはちょっとずつでも身体をどうにかしないと。

伊織さんが急に言ってくる
「客達はやばいやり方でやる事に決まった。」
「えっ?」
伊織「ずっと考えてて。拉致があかない。時間がかかりすぎる…」

何するんだろう
伊織「さくらちゃんは知らなくていいから」
従業員達は何となく分かってるっぽい
続く

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