見出し画像

NeosVRにVRoid Studioで作ったモデルをインポート・作成する方法(2023年2月27日)

イカこんにちは! 最近、NeosVRを始めてみたさくらリクオです。
今回は4時間程の思考錯誤の末、VRoid製モデルをNeosVRにアップロードする事ができた為、その手順を公開しようと思います。

慣れるとそんなに時間はかからないかと思います。
手順が多く、面倒に感じるかもしれませんが、できた時の感動は凄いですし後から色々修正もできると思いますので、ぜひ挑戦していただけたらなと思います。

それでは、前置きはこれくらいにして、用意するものと手順を1から順番に公開したいと思います。
(※わかりやすい画像は後程作成し、記事の中に設置させていただきます)

追記(2023/03/03):VRoid StudioがアップデートされてVRM1.0に対応されましたが、blender2.8でCATSを使用する方法だとVRM1.0が対応されておらずNeosVRにインポートできない可能性が高いです。VRoid StudioでVRM0.0に変換するかVRM0.1に変換するか選べるので、VRM0.0を選んでエクスポートしてください。

用意するもの

VRoid Studio

VRoidをVRM形式でエクスポートする時に起動して使います。

blender (2.93)

最新バージョンのblenderだと下記2番目のアドオンがエラーを起こして進行できない可能性がある為、2.8か2.9のblenderを使用してください。

VRM_Addon_for_blender-release

blenderにVRM形式を入れられるようにする無料のアドオンです。
下記のアドオンの前にこれを入れておきましょう。
追加方法は、「blender アドオン 追加方法」などで検索してください。

cat-blender-plugin-master

この無料のアドオンをblenderに追加しなければ、VRoidをテクスチャがついた状態でFBX形式に変換するのは難しいかもしれません。
このアドオンを使わないで綺麗なFBXに変換する方法がありましたら、コメントで手順を教えて頂きたいです。
追加方法は、上記のアドオンと同じです。

NeosVR

肝心のNeosVRです。steam版でも公式サイトのランチャーでもどちらでも大丈夫だと思います。

できればあるといいもの

NeosVRで遊べるVR機器

NeosVR内で行う、とある手順がとても楽になります。

VRoidのアバターをNeosVR内に作成する手順

VRM→FBXに変換まで

1.VRoid StudioでVRMを作成する

透明メッシュは削除してもしなくても大丈夫です。
「マテリアルの削減」の「マテリアル数」は、どの数値でもいいので削減しておきましょう。テクスチャの大きさは変えなくて大丈夫です。
マテリアル数を削減する理由は、blenderのとある手順を踏む時にテクスチャの表示がおかしくなるのを阻止するためです。

2.blender 2.93を起動します。

起動した際、右側のUIから最初に表示されるカメラ、照明、オブジェクトを削除します。

3.「CATS」→「モデルをインポート」

「cats-blender-plugin-master」のCATS(見つからなければ、横側の小さな矢印から表示)をクリックし、表示されるUIから「モデルをインポート」を選択してインポートしたいVRM形式を選択します。

4.「設定と更新」内の「エクスポート時にテクスチャを埋め込む」にチェックをいれる

「cats-blender-plugin-master」のCATS内の項目にある「設定と更新」の覧を開き、「エクスポート時にテクスチャを埋め込む」の項目にチェックをいれます。
これは2回目以降はチェックが既に入っている可能性があるので、確認するだけでOKかもしれません。

5.「モデルを修正」をクリックしモデルを修正する

押す回数は1回で大丈夫です。
2回以上押すとテクスチャがどんどん崩れていく可能性があります。

6.「モデルをエクスポート」をクリックしてFBX形式に変換する

特に設定をいじらなくても大丈夫かもしれませんが、気になる人、動作を軽くしたい人は他のアップロード方法から項目の設定をいじっておきましょう。
また、わかりやすい場所にFBX形式を保存しましょう。
保存する場所はVRM形式がある場所がベストです。
エクスポート後は、FBX形式が保存されているかしっかり確認しましょう。

NeosVRにアバター用の3Dモデルをインポートする

1.NeosVRを起動し、アカウントにログインする

できれば、VRモードで起動する事をおすすめします。

2.上記で作成したFBX形式をNeosVRにドラッグアンドドロップする

もしくは、ファイルブラウザからFBXのはいったフォルダを探してNeosVRにいれます。
ファイルブラウザからの手順は、別の方の記事をお調べください。

3.「3Dモデル」→「レギュラー/アバター」→「ヒューマノイドの身長に自動設定」→「高度な設定」の順に選択

「3Dモデル」から順に切り替わるように表示されると思いますので、クリックしていきましょう。

4.「マテリアル」を「Xiexe Toon」に設定。「マテリアルオーブを生成」にチェックをして、「インポートを実行」を押す

上記の「高度な設定」を選択すると「高度な設定」のUIが表示されますので、「マテリアル」の項目は矢印右側を数回押して「Xiexe Toon」に。
UIをスクロールして、「マテリアルオーブを生成」にチェックを入れて、最後に一番下ぐらいにある「インポートを実行」をクリックします。
すると、時間はかかるかもしれませんが、VRoidアバターがNeosVR内にインポートされます。

NeosVR内でアバターを作る

1.「ダッシュメニュー」の「ホーム」内にある「アバタークリエイター」をクリックする

「ダッシュメニュー」とは、デスクトップモードでは「ESC」キーを押すと表示されるメニューの事です。詳細は日本wikiにて。
その「ホーム」の項目の中にある「アバタークリエイター」をクリックし、UIなどを表示させます。

2.「黄色いVR機器」の表示をアバターの頭と目の位置に合わせる

なんとなくアバターの目の位置、頭もしくは顔の中心部に「黄色いVR機器」の表示を合わせましょう。
アバターの中にいれてしまうと多分、前が見えなくなると思うので、ちょっと手前ぐらいがちょうどいい位置だと思います。

3.「アバタークリエイター」UIの「頭の前方向を揃える」から順番に「ツールアンカーの位置を揃える」まで押す

UIが邪魔な位置にある場合は右クリック&ドラッグでずらすことが可能です。
チェックの項目はそのままでも大丈夫です。必要な時だけいれましょう。
項目の下の方にある「頭の前方向を揃える」~「ツールアンカーの位置を揃える」までのボタンを上から1つずつ押しましょう。
一番下の「作成」ボタンはまだ押さないでください。

4.赤と青の「手」の位置をアバターの手の位置に調整する

完璧に合わせなくてもなんとなくの位置で大丈夫です。
拡大縮小も可能ですので、アバターの手の大きさに合わせて調整しましょう。
この時、「黄色のVR機器」の表示も小さくなったりするので、位置がずれていたらまた調整しましょう。
この作業は、デスクトップモードだと大変なのでVRモードで触る事を推奨いたします。
デスクトップモードで作業する場合は「Shift+E」と「E」の回転操作を利用してください。じゃないと軸を調整できません。

5.上記の位置調整が終わったら一番下の「作成」ボタンをクリックする

これでアバターは一応完成です。
特に問題なければ、着用して保存する手順をふみましょう。
VRoidの場合はとある問題が発生すると思います。
そうです。白目をむいているのです。

VRoidアバターの白目を修正する

この手順はアバターを作成した後に実行する手順です。
理由は、アバターを作成する前にこの手順をふむと項目が見つからなくて、手順を進行できなくなるからです。

1.「ダッシュメニュー」の「インベントリ」を開いて「Essential Tools」をダブルクリックする

再び「ESC」キーから開けるダッシュメニューから、下の項目の中にある「インベントリ」を開いて、イベントリ内に表示されている「Essential Tools」をダブルクリックしてツールがはいったインベントリを開きましょう。

2.右側2番の「金色のペン」のようなアイコンをダブルクリックして空間に取り出す

右下から2番目ぐらいにある「金色のペン」もしくは「金のペン」のような表示のアイテムをダブルクリックしてスポーンさせます。

3.出されたツールを装備し、アバターの頭を選択する

左クリックで装備し、アバターの頭部(顔)を選択します。
これを選択しないで下記の動作を実行すると、メニュー迷子になります。

4.「コンテキストメニュー」から「インスペクターを開く」を選択する

マウスホイールをクリックして表示されるメニュー「コンテキストメニュー」から「インスペクターを開く」を選択し、UIを表示させます。
アバターと重なってしまったらこれもまた、右クリック&ドラッグで移動させることが可能です。

5.「Eye Manager」をダブルクリックして「EyeRotationDriver」項目を探す

左側に表示される「Eye Manager」をダブルクリックすると右側にいろいろな調整ができる項目が表示されるので、スクロールして「EyeRotationDriver」を探してください。

「MaxSwing」の数値を「5」~「7」に設定、調整する

「EyeRotationDriver」を見つけたら、上から3番目ぐらいの位置に「MaxSwing」という項目があり、そこの数値が「30」になっているはずなので「5」~「7」に変更してあげます。
これで、白目が解消されているはずです。

完成したアバターをインベントリに保存する・初期アバターに設定する

1.アバターを左クリックして「アバターを着る」を選択する

できたアバターを左クリックして表示されるメニューから「アバターを着る」を選択するとアバターを着る事が可能です。

2.「ミラー」か「カメラ」でアバターを確認する

この手順は踏まなくても大丈夫です。
気になる人は一応確認しておきましょう。

3.「インベントリ」を開き右上側にある右から2番目の「青色のアイコン」をクリックしてインベントリに追加する

「ダッシュメニュー」の「インベントリ」を表示し、「青色のアイコン(インポートアイコン)」を押すとアバターをインベントリにいれることが可能です。
これでアバターの保存は完了となります。

(起動時のアバターに設定したい場合)4.「ピンクのアイコン」をクリックする

アバターを装備したい場合は「黄色のアイコン(雷マーク)」、
起動時の初期アバターに設定したい場合は、「ピンクのアイコン(ハートマーク)」を押します。
これで手順は完了です。お疲れ様でした。

追記:VRM形式からGLB形式に変換(2023/02/27)

直接GLB形式に変換するとモデルが崩れる可能性がありますが、
下記のツールを使い、コンバートすると綺麗なGLB形式のモデルが作成されます。
また、上記の方法で追加したモデルよりハイライトがのっていて、いい感じに出来上がっていました。
お好きな方法でどうぞ。

用意するもの:vrmtoglb_autonvert-master

「VRM to GLB for Neos」と調べて、上記の名称のzipファイルを入手してください。

VRM to GLB for Neosの使い方

上記のzipファイルを解凍後、中に入っている「_convert.bat」にVRM形式のファイルをドラッグ&ドロップしてください。
「メタバース空間でのコピー禁止」などの特殊な利用規約が入っている場合、途中で進行するかどうか聞かれますが、自作のアバターだったり、購入したりなど正規の方法で入手したものであれば大丈夫だと思いますので、「y」を選択してそのまま進めてください。
変換に成功すると、テクスチャのはいったフォルダとGLB形式のファイルが元のVRM形式のファイルがはいったフォルダに生成されています。
後は、記事上記の「NeosVRにアバター用の3Dモデルをインポートする」からの手順を踏めば、NeosVRにアバターがインポートできます。
また、こちらの方法でもVRoidは白目をむいているので、修正してあげましょう。

左:GLB形式VRoid 右:FBX形式VRoid

更に追記・上記の方法でGLBに変換する時のVRoid Studio側のマテリアルの削減について(2023/02/28)

本日、試して見たところ、上記の方法でGLB形式にする場合、
VRM形式に変換するVRoidは、マテリアルの数を削減しなくても綺麗に仕上がることがわかりました。
よって、GLB形式にする場合はマテリアルの削減はあまり気にしなくても大丈夫かもしれません。
ただ、アバターの容量が大きくなる、
もしくはNeosVR内に表示されるマテリアルの数が増えて、NeosVR内でのVRoidアバターの改変が大変になったりする可能性があるので、
気になる方は削減した方がいいかもしれません。


最後に

私はこの方法でVRoid Studioで作ったモデルを、無事、NeosVRのアバターにする事ができました。
いかがでしたでしょうか。
参考になりましたら、いいねをよろしくお願いいたします。

また、これは2023年2月27日時点での、私が成功した方法なので、今後のアップデートによっては、もっと簡単にインポート・アップロードしたり、あるいはVRM形式に対応される可能性もあるので参考程度にお願いいたします。

それでは

よろしければ、サポートをお願いいたします。 いただいたサポートは、クリエイターとしての活動費に使用させていただきます。