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夜間診療について、知っておきたいこと

夜中など、かかりつけ医がお休みのときにワンちゃんや猫ちゃんの具合が悪くなったら――。突然だと、ものすごく慌ててしまいますよね。

どんなことでも「備えあれば憂いなし」。

今回は私が夜間救急を行っていたときの経験を踏まえ、夜間診療についてあらかじめ準備できることや、心がけておくべきことを、簡単にお伝えしていきます。

悪化したときの「想定」が重要

まず現在お薬を飲んでいるなど「病気で治療中のケース」は、もし悪化したらどうするべきかを、あらかじめ想定しておくことが重要です。

特に心臓病を患っているケースは、どんなに普段元気であっても、突然悪化して最悪の状態になることも多々あります。

事前にかかりつけの動物病院の診察時間はもちろんのこと、「悪化した際の具体的な対応」などを担当医と相談しておくのが望ましいと考えます。

夜間に具合が悪くなったら?

次に「もし夜間の時間帯に、具合が悪くなったらどうしたらいいか」について、より具体的にお話しますね。

今後、緊急時の対応についてお話することがあれば、その時に詳しくお伝えしますので、今回のブログではポイントを絞ってお話させていただきます。

もし夜間に異常を感じたら、以下をチェックしてみてください。

●ぐったりしているようであれば、呼吸状態と唇をめくって歯茎の色(可視粘膜といいます)を確認しましょう。

●呼びかけに反応するかどうか、意識があるかないかを確認しましょう。

●けいれんしているようであればその様子、けいれんしている時間(30秒くらいなのか、2~3分くらいなのか)を確認しましょう。

ただでさえ心配で動揺しがちな状況で、これらはなかなか難しいとは思いますが、できるだけで良いので頑張って見てあげてください。

そして、あらかじめ調べておいた夜間対応病院に電話です。上記のことを状態、症状に加えて動物病院までお伝えください。

夜間病院は「備えの備え」まで考えて

ちなみにですが、夜間の診察では緊急処置を行うことが多く、状況によっては電話を含め、そのときに対応できない場合もあります。

そのようなときに慌てないように、事前に2つか3つの候補の夜間対応可の動物病院を探しておきましょう。(佐倉市付近は夜間診察する動物病院が多くはないので、遠方になってしまうケースも含めて考えた方が良いかも知れませんね。)

現在当院は夜間診療の対応をしておりませんが、今後対応も考えております。当院かかりつけの飼い主様は、まずは当院に電話してみてください。

留守番電話にメッセージを入れていただければ、聞き次第こちらから折り返し連絡するなど、できるだけの対応はしたいと考えております。

今後も含めてご理解いただけますよう、よろしくお願いいたします。

夜間診療に必要なもの

次に、夜間に動物病院に行く際に準備するもの、心構えなどをお伝えします。

以下項目をあげておきますね。

①来院時に必要なもの

  • 飼い主様の身分証明書

  • 現金またはクレジットカード

  • かかりつけ病院があればそこでの最近の検査データ

  • 現在飲ませているお薬

  • 異物や薬剤など誤飲してしまった場合には、それと同じもの(あれば)

  • 症状に伴った便・尿・嘔吐物など

②費用について

  • 夜間診察料

※一般的に10,000円~20,000円+税くらい(地域により差があり)
※加えて緊急処置等、日中診察と異なり高額になってしまうケースが多いです。
※診療費は当日全額精算と思われます。

③来院時の注意事項

  • 一般診療同様必ずリード装着、もしくはキャリーケースに入れていってください。(夜間の時間帯、特別な雰囲気の中激しく緊張をしてしまうワンちゃん、猫ちゃんも多くみられますので。)

  • 重症度や混み具合により、診察の順番が前後することや待ち時間が長時間に及ぶことも多々あります。


ご参考になりましたでしょうか。このご時世、なにが起こるかわかりません。

あの時備えておけば良かった…とならないように、私たち自身も生きていきたいものですね。

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