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犬と車と私

現代は車社会。
動物病院へ連れて行くのにも、車に乗せなければいけないケースは多いですし、また近くのショッピングモールやドッグランに遊びにいくために、ワンちゃんを車に乗せて連れて行く方も多いと思います。

先日私の周りでも、北海道まで車で一緒にご旅行に行かれた方がいらっしゃいました。さて、みなさまは車にワンちゃんを乗せるときに特に注意していることはありますか?

大丈夫じゃない、同乗あるある

たまに走っている車の窓から、顔を出しているワンちゃんを見ることがあります。おそらく車内に放置しているのだと思いますが、絶対におすすめはしません!

「うちの子は大丈夫。おとなしいし、何回も乗っていて慣れているから」

大丈夫じゃありません!

例えば急ブレーキを踏んだとき、車内で転倒して身体を打ち付けてしまったケースがあります。
後方から追突されて、ワンちゃんが車外に放り出されたケースもあります。
衝突は軽度だったのに、エアバッグが作動した際にエアバッグと運転手の間にワンちゃんが挟まれてしまったケースもあります。

もちろん、ワンちゃんだけではありません。

車内でキャリーケースが転がって扉が開いてしまい、びっくりした猫ちゃんがシートの下に隠れてしまっていたケースもあります。

もちろん事故を起こさなくても、法律違反になる可能性があります。実際に私が知っている最近の例では、2020年に「犬が運転手の膝の上に乗っている」「窓から犬が顔を出している」として、安全運転義務違反・乗車積載方法違反で反則金や違反点数が課されたことが挙げられます。

ワンちゃんや猫ちゃんとの、安全なドライブのコツ


「だったら、どのようにすればいいのよ?」はい、耳寄りな情報をお話ししましょう。

ペットの飛び出しを防ぎ、なおかつ急ブレーキや事故時の身体への衝撃を最小限にするには、固定されたケージやキャリーケースの中で過ごすことが必要になります。

固定するにはシートベルトも利用してください。最近では専用のドライブボックスなるものもあります。

そして忘れてはいけないのは、ドアロック・ウインドウロックの徹底です。ワンちゃん側のドアにはチャイルドロックをかけておくのもおすすめです。なにより、身体が動く空間が少ない方がワンちゃん、猫ちゃんにとっては安全です。

あと車つながりで、よく質問を受けるのは、「車酔い」ですね。

車酔いには軽度なもの(ハアハアなど浅い呼吸やよだれが増える)から、嘔吐・元気喪失などしっかりと症状が現れるものまであります。

車酔いの原理は人と同じで、目で感じる車の揺れやスピード感、振動などが、身体の平衡器官をつかさどる三半規管が感じる情報と一致せず、脳内が混乱することによって酔いが起こります。

車酔いを起こしやすいワンちゃんや猫ちゃんでは、揺れを少なくする工夫をしたり、車に乗る時間から逆算して食事の時間を考えたりする必要があります。また車酔いを抑えるお薬もあります。

ご心配な場合には、遠慮なくご相談くださいね。

最後に…(特に暑い日)一緒に乗る際には、そしてちょっとコンビニなどに立ち寄る際でも、車内の温度には十分に注意してください。

今回はワンちゃんや猫ちゃんと一緒に、車に乗る際の注意点についてのお話でした。

そして昨年の夏、長年乗っていた車を手放した私であった…。

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