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GET DOWN 英語歌詞解説 (Little Glee Monster)

by SAKURA no G

Song by Little Glee Monster
作詞:nana hatori
作曲:KEN for 2SOUL MUSIC, Inc., Philip Woo, kyte

歌詞を手元において読んでください。

本楽曲は、Little Glee Monster 2018年3rdアルバム「juice」に収録されています。2021年ベストアルバム「GRADATI∞N」Disk2 Groovy Bestにも収録されました。
タイトルの「GET DOWN」ってどんな意味なの?と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、「GET DOWN」はスラングで「踊る」という意味です。「(あたしと)踊ろうよ」という歌ですね。
「CATCH ME IF YOU CAN」に続くnana hatoriさん2作目の英詞ソングですが、nanaさんの世界観爆発のファンキー・チューンで、とにかく何にも縛られずに踊って人生楽しみましょう、と歌っています。
レコーディングにあたっては、何度も取り直したというこだわりの一曲。MTV unplugged(Blue Note Tokyo, 2018)や横アリ(Arena Tour 2018 juice!!!!!)での歌唱は、音源を超えたとの評価も。特にBlue Note Tokyoでのバンドメンバー紹介を間に挟んでの歌唱は、アコースティックサウンドと相まって、すばらしかったですね。

歌詞は、こちらからも:
https://www.uta-net.com/song/242419/

https://kashinavi.com/song_view.html?107296

さて、語句の意味を見てみましょう。

☆「My mama said that I can accomplish」他の項目でも述べましたが、「can」には①「能力的に出来る」②「可能性がある」③「許可・提案」④「命令」などいろんな意味があります。(⇒ 拙稿「英語のトリビア」COFFEE BREAK「リンカーンのゲティスバーグ演説について」)
①1人称が主語で「I can drive」だと「運転免許を持っている⇒(文脈によっては「僕が運転してあげよう」)」②3人称が主語の場合で「It can be true」「本当かもしれない」③2人称が主語で「You can smoke here」「タバコを吸っても構わない」そして、もう一つ「You」が主語となった場合に忘れてはいけないのが、④「命令」です。これは、先生が生徒に、親が子供に命令したりしつけをしたりする場合に使われます。「You can do exercise 10 for homework」「宿題として練習問題10をやっておきなさい」(GENIUS【can】⑪)

さて、歌詞に戻りましょう。間接話法で書いてあるために、わかりにくいので直接話法に変えます。「My mama said, “ You can accomplish~”」
そうです、④「命令」で、ママが子供に「やるって決めたことは、ちゃんとやり遂げなさい」と言っているのです。

☆「I'm not afraid to take chances」「not afraid to」で「恐れずに~する」です。「not afraid of~doing」だと「~するのが怖くない」
「chance」は、日本語の「チャンス(好機)」という意味で使われることもないことはないのですが、本義は「(可能性が低い)偶然」という意味で、「by chance」(たまたま)という言い方があります。「take chances」で「偶然にかける」「イチかバチかやってみる」という意味です。

☆「always wanna feel」「wanna」=「want to」

☆「the thrill of living life of the edge」「edge」は「危機、限界」、歌詞は「of」となっていますが「on」のミスプリントではないかと思われます。 「live life on the edge」で「ヒヤヒヤするような/危険な(人生を送る)」という意味です。「崖っぷちの生活」ですね。音源でもかれんちゃんは、「of」と発音しているようにも聞こえますので、ひょっとしたら歌詞に落とす際に原譜からのミスプリントがあったのかもしれません。

☆「It doesn't always go my way」「doesn't always」部分否定で「いつも~とは限らない」。「go my way」は「思い通りにする/なる」

☆「loosen up」で「くつろぐ、リラックスする」

☆「back at square one」で「振り出しに戻る」

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☆「Come on and get down」「get down」は、この曲のタイトルにもなっています。普通は「身を低くする」「膝をつく」といった意味ですが、スラングで「踊る」という意味があります。後に出てくる「work it」も「the game」もみな「踊る」という意味です。「Get Down Saturday Night」(Oliver Cheatham 「土曜の夜は踊ろうよ」)といった歌もありますね。

☆「Let’s turn it around」「turn it around」で「考え方を変える」です。

☆「I've got no time to sit around and play with the haters」「sit around」は「ダラダラ時を過ごす」、「play with」は「戯れる」といった感じです。

☆「No one can stop you but yourself」「but」は「~以外」という意味です。「あなた以外」。「No one but yourself can stop you」「自分以外、止められるひとはいない」

☆「Keep working it harder, harder」「work it」で「元気に踊る」という意味がります。(GENIUS【work it】③)

☆「All I've seen, all I've done has made me who I am」「who I am」というのは「私が誰であるか」つまり「私のひととなり、性格」「今の私」という意味になります。作詞をされたnana hatoriさんの前作「CATCH ME IF YOU CAN」にも同様な表現で、「who they are」(彼らのひととなり、パーソナリティ)という言葉が出てきます。

☆「Rain or shine, keep the game going strong」「Rain or shine」は「雨が降ろうが、晴れようが」「何が起ころうと」、「go strong」は、「ずっと存続して順調である」といったニュアンスで、「keep」が、それを続けるということです。
「game」はここでは「踊ること」を指します。「keep the game going strong」で「踊りをやめずに、頑張ってずっと続ける」という意味になります。
実は、ここの意味がわからなかったので、NATIVEに聞いたところ「game」という言葉は、スラングで「money game」「dance game」など「一生懸命に頑張っていること」を言うそうです。(”people refer to something they work really hard at as a ~game”)「money game」は一般には「お金の運用ゲーム」みたいな意味に使われていますが、実際は、もう少しリアルで真面目な意味なのかもしれませんね。

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