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ADHDの偏食物語【大人になって自覚できたこと】

ネットで検索をすると、近年は発達障害と偏食に関係があるとされているということがわかりました。また、偏食が好き嫌いではなく感覚過敏に近い特性によるものだということがわかってきているようですね。今日は私の偏食歴を振り返ってみます。

発達障害の当事者である私も、幼少期から大人になるまで、それはそれは好き嫌いに満ちた人生を歩んできました。私は、育ての親のことを今も憎んでいるのですが、正直、親の身からしてみれば目に見えない障害がどれほど大変なことだったか、想像に絶する辛さだったのだと思えるようになりました。

さて、発達障害の偏食の原因が口内の感覚過敏と初めて聞いた時は、当事者の私ですらピンとこなかったのですが好きなプレート、嫌いなプレートを思い返して分析していくと、確かに私もそうだったのではないか、と思えるようになりました。

発達障害のお子様をお持ちの方はみなさま悩まれると思うので、参考になれば嬉しいです。

親は食事の準備に苦労をし、終いには手放した

私には姉妹がいるのですが、残念なことに私と彼女の食の好みが真逆だったため、親は何を出してもどちらか1人に「これ嫌い」と言われる状況に置かれました。辛いですね。強いていうなら、姉妹間で苦手な食べ物の交換が成り立っていたので、それだけが救いだったかもしれません。

小学校3年生を過ぎると、冷凍食品を自分で選んでチンできるようになったため、母は主婦でしたが子どもの朝食のために起きてくることは無くなりました。

私の特性 好きな食感:柔らかくつるりとした喉ごしの良いもの。


幼少期から家庭内で私の好みは「白色の食べ物」と言われてきました。
牛乳、ヨーグルト、寒天、心太、お麩、茶碗蒸し、プリン、半熟卵…
所々食感や色に違いはあれど、どれも野菜ではなく、食感としては柔らかいのかつるりとしているのが特徴です。

嫌いな歯応え:シャキシャキとした歯応えのあるもの

そうすると、生野菜のようなシャキシャキとした歯応えのあるものは苦手になってきます。謎に芯のある白米が大丈夫だったのは、あれが白いからなのでしょうか?穀物系のかみごたえも大丈夫です。シャキシャキと言えば、野菜の皮も同様です。対策としては煮込みまくるか、撹拌して滑らかなスープにするかの2択です。

嫌いな感覚:口周り、手が濡れたり汚れたりするもの

見出しだけ読むと、一見、大人になれば誰しも社会的に抵抗感が出てくることのように思えますが、私個人は、アトピー性皮膚炎を患っていることと関係しているのではないかと思っています。とにかく皮膚が弱く、口周りがかぶれたり、果汁で手が濡れて界面活性剤で洗い落とすことを、本能的に避けている感覚なのです。(例えばバナナは平気です。)

例えば、カットされていないトンカツ、千切られていないレタス、細切りの(長くて口に入らない)野菜、大きな骨つき肉、そして手が汚れる皮付きの果物も食べません。

これは味や食感が嫌いなわけではありません。ですので、この問題は子どもでもナイフとフォークで切り分けれるようになったり、スーパーで、カットフルーツを選ぶだとか、自分で食材を選べるようになることで緩和されます。とは言え、家庭内で「むかれた果物じゃないと食べたくない!」なんて子どもに言われたら、大抵の親は腹立つと思うんですよね。笑 それに、私自身ADHDなので独立して1人でスーパーに行くまでそんなこと考えもしませんでした。ですから、なかなか気づきにくい特性だと思います。

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