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本日の一曲 vol.177 クリーム ホワイト・ルーム (Cream: White Room, 1968. cf. "While My Guitar Gently Weeps" & "Layla")

クリーム(Cream)は1966年から1969年までの3年間活動したイギリスのバンドであり、メンバーは、ジンジャー・ベイカー(Ginger Baker, Drums)さん、エリック・クラプトン(Eric Clapton, Guitar)さん、ジャック・ブルース(Jack Bruce, Bass)さんの3人でした。その他、プロデューサーとしてフェリックス・パッパラルディ(Felix Pappalardi)さん、作詞者としてピート・ブラウン(Pete Brown)さんがいました。

本日ご紹介する「ホワイト・ルーム」は、1968年8月にリリースされたアルバム「クリームの素晴らしき世界(Wheels Of Fire)」のトップを飾る曲であり、その後、シングル・カットされた曲です。作曲はジャックさん、作詞はピートさん、導入部が4分の5拍子になっており、歌やギターソロなどの部分は4分の4拍子になっています。

エリックさんのリード・ギターにはペダルのワウワウが使われており、4分の5拍子の部分には、フェリックスさんがヴィオラを弾いています。

歌詞の大意は、駅の近くにある白い部屋で待っているという描写だと思いますが、いろいろと解釈はあるようです。ドラッグに苦しんだエリックさんは、「白塗りの部屋で恐ろしいドラッグ体験をした」とも話しています。

日本でもシングルが発売されましたが、そのジャケットがベルベットのソファにメンバーの3人が座っているオフショット風の写真で、バックには白っぽい壁が写っているもののバランス的にはソファが大きいとか、ソファのベルベットとは似合わないエリックさんの紅白の縞模様のシャツとジャックさんの空色のセーターとか、ジンジャーさんの底が向けられている靴とか、なにもかもがちぐはぐに感じるのは筆者だけでしょうか😄

ところで、「素晴らしき世界」が発売された頃、ビートルズはちょうどホワイト・アルバムのレコーディングをしていました。そこに収録されているジョージ・ハリスン(George Harrison)さんの「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス(While My Guitar Gently Weeps)」のレコーディングにはエリックさんがリード・ギターを弾いて参加しています。「ホワイト・ルーム」と曲の雰囲気が似てると思いませんか?

エリックさんとジョージさんはとても仲が良く、親しく付き合っていました。

ジョージさんは、モデルで写真家のパティ・ボイド(Pattie Boyd)さんと結婚していたのですが、エリックさんがパティさんのことが好きになってしまい、その時にできた曲が有名な「いとしのレイラ(Layla, 1971)」です。

その後、ジョージさんとパティさんは1977年に離婚しますが、1979年にエリックさんとパティさんは結婚しました。ただ、この2人も10年間の結婚生活を経て、離婚しています。

(by R)

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