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本日の一曲 vol.235 アントニオーニ 雪解けの後の光 (Francesco Antonioni: Lights, after the Thaw, 2019)

フランチェスコ・アントニオーニさんは、1971年10月13日にイタリア・テラモに生まれた作曲家です。音源は、クラシック音楽の音源化に意欲的なブリリアント・クラシックスからのもので、「My River」と題された音源には、「8つの弦楽器のためのバラード(2009)」「雪解け後の光」「影の上(2013)」の3曲が収められています。

「雪解け後の光」は以下の4楽章から構成されています。
第1楽章 独白と対話。
第2楽章 雪が溶け、少しずつゴールドに。
第3楽章 ラブソング
第4楽章 私の川
動画は、第1楽章に飛ぶように設定してあります。

ヴィオラとクラリネットの二重協奏曲という珍しい構成ですが、ヴィオラもクラリネットも控えめで落ち着いた音色を奏でる楽器であり、その相性感はとてもよいと思います。また、二重協奏曲は、2つの楽器を2人の例えば男女などの人間になぞらえて聴いてみると案外楽しいものです。2人が話し合っているとか、けんかをしている、エロティックに絡み合う、ハーモニーを奏でるなど、場面を設定してお聴きになってみてください。この曲も、作曲者ご自身が第1楽章「ひとりごとと対話」、第2楽章「融和して輝く」、第3楽章「ラブソング」、第4楽章「合わさって流れていく」ということで場面を設定されていますので、そんなふうにお聴きになるとよいかと思います。

アントニオーニさんご本人による曲目解説は、次のページをご覧ください。

演奏は、もはや大御所のウラディミール・アシュケナージ(Vladimir Ashkenazy)さん指揮イ・ソリスティ・アクイラーニ(I Solisti Aquilani)の演奏で、クラリネットはウラディミールさんの息子さんであるドミトリ・アシュケナージ(Dmitri Ashkenazy)さん、ヴィオラはアダ・マイニク(Ada Meinich)さんです。

まだ新しい音楽ですが、繰り返し演奏されるようになるといいなと思います。

(by R)

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