本日の一曲 vol.404 ディキシー・チックス レディー・トゥ・ラン (The Dixie Chicks: Ready To Run, 1999)
ディキシー・チックスは、アメリカ・テキサス州出身のエミリー・ロビンソン(Emily Robinson)、マーティ・マグワイア(Martie Maguire)、ナタリー・メインズ(Natalie Maines)の女声3人のカントリー・ボーカル・グループです。1997年にシングル「I Can Love You Better」をリリースしてメジャー・デビューし、本日ご紹介する「レディー・トゥ・ラン」は、セカンド・アルバム「フライ(Fly, 1999)」に収録された1曲です。歌の大意は、結婚から逃げる準備は万端、ということです。
この曲は、同年1999年に公開されたジュリア・ロバーツ(Julia Roberts)さんとリチャード・ギア(Richard Gere)さんが共演したアメリカ映画「プリティ・ブライド(Runaway Bride)」のサウンドトラックとしても使用されました。
ディキシー・チックスのファーストアルバム「ワイド・オープン・スペーシズ(Wide Open Spaces, 1998)」も「フライ」もそれぞれ1000万枚以上を売り上げる大ヒットになりました。カントリー・ミュージックはアメリカではとても人気があるんですね。
しかし、ディキシー・チックスは、ただのテキサス出身のカントリー・ガール(country girls)には収まりませんでした。2003年のロンドンでのコンサートで、当時イラク戦争遂行中だったブッシュ大統領を批判したことから、さまざまなボイコットを受けるなど大騒ぎになり、大論争に発展したのです。
以降、ディキシー・チックスは、政治問題や社会問題に積極的にアプローチするようになり、2020年には、「ディキシー(dixie)」という言葉が奴隷制をイメージさせるということで、ディキシーという言葉を削り、「ザ・チックス(The Chicks)」という名前に変わりました。そして、同時に、不正義、不平等に抗議する内容の曲「March March」を公開しました。
(by R)
読んでくださってありがとうございます!サポートしていただけるととても嬉しいです!