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本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第59番 火事 (Sinfonia No.59 "Feuer", 1968)

交響曲第59番は、自筆譜がなく、筆写譜の記載などから1968年ころの作曲だと考えられています。ハイドンさんの「疾風怒濤(シュトゥルム・ウント・ドラング)」時代の曲ですが、軽めの交響曲だとされています。

「火事」という愛称についても、ハイドンさん自身がつけたものではなく、その由来については「火事」という劇音楽やエステルハーザ劇場の火事との関連性が言われてきましたが、時期的に符合しないそうです。また、曲調が燃えるようだから、という由来も言われてきましたが、これについても、それほど「燃えた」感じはない、とも言われています。

交響曲第59番イ長調「火事」(Sinfonia No.59 A Dur "Feuer", Hob.I:59)
第1楽章 Presto 「火事」というよりは「炎」がメラメラと燃えているような感じを受けます。
第2楽章 Andante o più tosto allegretto 短調から始まるアンダンテです。すぐに長調に転調し、繰り返された後も長調部分のほうが長く、嘆きは少ないです。
第3楽章 Menuetto & Trio 控えめなメヌエットに、さざなみのような弦楽器によるトリオが紛れ込みます。
第4楽章 Allegro assai ホルンのファンファーレで開始され、消火されたようなすがすがしい感じがする楽章です。

アンドレス・オロスコ=エストラーダ(Andrés Orozco-Estrada)さん指揮ウィーン交響楽団(Wiener Symphoniker)による演奏です。

アンタル・ドラティ(Antal Dorati)さん指揮祝祭室内管弦楽団(Festival Chamber Orchestra)による演奏です。

(by R)

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