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本日の一曲 vol.104 シド・ヴィシャス マイ・ウェイ (Sid Vicious: My Way, 1978)

セックス・ピストルズは、1977年10月にロック史上屈指の名盤「勝手にしやがれ!(Never Mind the Bollocks, Here's the Sex Pistols)」をリリースし、翌年1月のアメリカ・ツアーでヴォーカルのジョン・ライドン(John Lydon、ピストルズ時代はジョニー・ロットン、Johnny Rotten)さんが脱退してしまい、バンドは崩壊。その後、ピストルズの仕掛け人と言われたマルコム・マクラーレン(Malcolm McLaren)さんが映画「ザ・グレート・ロックンロール・スウィンドル(The Great Rock'n'Roll Swindle)」を企画制作し、その中にピストルズのベーシストだったシド・ヴィシャスさんが歌うフランク・シナトラさんの「マイ・ウェイ」が撮影されていました。

この映画のいきさつについては、uDiscovermusic.jpさんのページに詳しいです。

1978年10月、シドさんの恋人のナンシー・スパンゲン(Nancy Spungen)さんが遺体で発見され、シドさんが犯人として逮捕されるのですが、保釈されたものの、シドさんは、自殺未遂をしたりして、1979年2月2日、ついにオーバードーズに亡くなってしまうのです。

そんなシドさんの生き様でしたので、「マイ・ウェイ」の映像におけるシドさんの表情やよれ方は、とても演技とは思えませんでした。歌詞の内容(替え歌のようです)もそのとおりですし、映像の最後などは本当に実写なのではないかと思わせるほどでした。

1986年、シドさんとナンシーさんの映画が制作されました。「ボニー・アンド・クライド(俺達に明日はない)」の現代版だと言われていました。

ピストルズは、いわゆるパンクスの原型であり、同世代、あるいは後の世代に与えた影響は極めて大きいものでした。「マイ・ウェイ」についても、前半シリアス、後半ロックというシンプルな構成がパンクスに取り入れられました。遠藤ミチロウさんの「仰げば尊し」など。

(by R)


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