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本日の一曲 vol.82 バック・オーウェンス アクト・ナチュラリー (Buck Owens: Act Naturally, 1963 cf. The Beatles)

本日は、ビートルズの「ヘルプ!4人はアイドル」に収録された2曲のカバー曲のオリジナル・バージョンをご紹介しましょう。

Act Naturally

「アクト・ナチュラリー」の作詞作曲のクレジットは、「Johnny Russel-Voni Morrison」となっていますが、実際にはカントリー歌手兼コメディアンのジョニー・ラッセルさんの作詞作曲で、ヴォニ・モリソンさんは名前だけだそうです。ヴォニさんは、ジョニーさんの仕事仲間だったようで、ヴォニさんが別の仕事仲間だった同じくカントリー歌手のバック・オーウェンスさんにこの曲を紹介したそうで、ただそれだけの役割だったそうです。

歌詞の大意は、ビッグな映画スターになれるよと口説かれて映画に出演することになったものの、演技のことは全く知らないのでどうしていいかわからない、そこで自然に振る舞えばいいんだよと自分に言い聞かせている、ということかと思います。

バックさんは、最初あまりこの曲を気に入らなかったのですが、相棒のドン・リッチさんが気に入って、バックさんの曲としてリリースしたということです。ところが、1,963年のアメリカのカントリーチャートで1位のヒット曲になってしまったのでした。

ビートルズとしては、映画「ヘルプ!」の時期と重なったこともあり、この曲をムードメイカーであるリンゴ・スターが歌うという感じだったのでしょう。

「アクト・ナチュラリー」はビートルズの超有名曲「イエスタデイ」とカップリングでシングルとしてリリースされましたが、日本では、なんと「アクト・ナチュラリー」の方がA面扱いでした。

Dizzy Miss Lizzy

「ディジー・ミス・リジー」はラリー・ウィリアムズ(Larry Williams)さんの1958年の曲です。ビートルズは、この曲だけでなく、ラリーさんの曲で、「スロウダウン」と「バッド・ボーイ」の3曲をカバーしました。

ローリング・ストーンズも「She Sad Yeah」をカバーしています。

ラリーさんは、1980年に44歳の若さで亡くなってしまいますが、あまり幸せとはいえない生き様でした。

(by R)


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