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本日の一曲 vol.372 アイアン・メイデン プローラー (Iron Maiden: Prowler, 1980)

1980年のアルバム・デビュー以来40年以上の活動歴を誇るようになったアイアン・メイデンの記念すべきファースト・アルバム1曲目の「プローラー」を紹介します。

本国イギリスでは、1980年4月14日にリリースされ、日本では、「鋼鉄の処女」という邦題で6月21日にリリースされました。デビュー当時から現在まで続いているメンバーは、ベースのスティーヴ・ハリス(Steve Harris)さんとギターのデイヴ・マーレイ(Dave Murray)さんの2人で、他のメンバーは、ボーカルのポール・ディアノ(Paul Di'Anno)さん、ドラムのクライヴ・バー(Clive Burr)さん、ギターのデニス・ストラットン(Dennis Stratton)さんでした。

当時のイギリスのロックの状況はパンク・ロックの嵐が一段落し、ニュー・ウェーヴと呼ばれた音楽がもてはやされた時期でした。その中、このアイアン・メイデンやデフ・レパードがNWOBHM(New Wave Of British Heavy Metal)として現れたのでした。パンク・ロックがそれ以前の古いハード・ロックやプログレシブ・ロックを否定するかのように現れ、その次の波としてのNWOBHMでしたので、パンク風味が加えられていたのは時代の流れの必然だったのだと思います。

本日ご紹介する「プローラー」もギター・ソロが終わってからのコーラスの部分でテンポアップする(走る)など、興奮を誘うようなパンキッシュな演奏が印象的でした。

バンドの主要なソング・ライターであるスティーヴ・ハリスさんは、ブラック・サバス(Black Sabbath)やディープ・パープル(Deep Purple)などのハード・ロック・バンドだけでなく、エマーソン・レイク・アンド・パーマー(Emerson, Lake & Palmer)、ジェスロ・タル(Jethro Tull)、ジェネシス(Genesis)、イエス(Yes)、ピンク・フロイド(Pink Floyd)などのプログレッシブ・ロックからの影響を公言していましたので、その曲にもこれらの影響が垣間見えます。7分を超える曲である「オペラ座の怪人(Phantom Of The Opera)」です。

(by R)

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