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本日の一曲 vol.193 ショスタコーヴィチ 交響曲第10番 (Dmitri Shostakovich: Symphony No.10, 1953)

ショスタコーヴィチさんの交響曲第10番は、大顰蹙(ひんしゅく)を買った交響曲第9番の後、交響曲としては8年間の空白を経て、ヨシフ・スターリンが死んだ1953年3月から作曲を開始し、同年12月にエフゲーニ・ムラヴィンスキー(Evgeni Mravinsky)さん指揮、レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で初演がなされました。

演奏時間は約50分で、30分近くかかる重苦しい第1楽章からはじまり、苛烈な第2楽章、優美な第3楽章、喜びが爆発したとしか思えない第4楽章からなります。

名盤とされるのは、1981年のカラヤンさん指揮ベルリン・フィル演奏のスタジオ録音です。カラヤンさんがショスタコーヴィチさんの交響曲を録音したのはこの10番だけと言われています。

オフィシャルな音源ではありませんが、カラヤンさんとベルリン・フィルの1969年モスクワ公演の録音というのもあり、この公演には、ショスタコーヴィチさん本人と、初演をしたムラヴィンスキーさんも聴衆として聴いていたそうです。

これもオフィシャルな音源ではないのですが、グスターヴォ・ドゥダメルさん指揮ヴェネズエラ・シモン・ボリヴァル・ユース管弦楽団の2007年BBCプロムスでの熱気が凄まじいライブ演奏もぜひご覧になってみてください。

(by R)


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