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本日の一曲 vol.55 ムラヴィンスキー グリンカ 「ルスランとリュドミラ」序曲 (Mravinsky: Glinka: Overture Ruslan and Lyudmila, 1842)

グリンカ(Mikhail Glinka)は、「近代ロシア音楽の父」と呼ばれる作曲家であり、時代的には、このオペラ「ルスランとリュドミラ」の初演が1842年12月9日、その約2年半前の1842年5月7日にチャイコフスキーが生まれたという時代でした。

「ルスランとリュドミラ」というオペラは、極めて大まかに言いますと、魔術師に拐われたリュドミラ姫を騎士ルスランが取り戻しに行き、ついに二人は結ばれる、というメルヘン・オペラで、上演時間は大体3時間10分くらいです。

古典的なオペラの序曲は、大体そのオペラのいいところを凝縮して10分くらいにまとめたもので、実際にオペラを観に行くときは、オペラの序曲で気分を盛り上げて、その世界に身を浸すという段取りになります。

「ルスランとリュドミラ」序曲は、N響アワーのオープニングに使われていましたので、ご存知の方も多いかと思います。本日ご紹介するのは、ソ連時代のエフゲニー・ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団による1965年のライブ演奏です。

この一糸乱れぬと言っていいほどの度肝を抜かれる演奏は、ムラヴィンスキーの厳しいリハーサルの結果だと言われています。

幸いなことに、リハーサル風景などの映像が残っていますので、ご覧になってみてください。

(by R)


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