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本日の一曲 vol.57 パコ・デ・ルシア&リカルド・モドレーゴ コーヒー・ルンバ (Paco de Lucía & Ricardo Modrego: Moliendo Café, 1965)

本日ご紹介するのは、ギタリストなら誰でも憧れるフラメンコ・ギターによる「コーヒー・ルンバ」です。どこか郷愁を誘う雰囲気と速弾きがフラメンコ・ギターの魅力です。

この左側の人がリカルド・モドレーゴさん、右側の人がパコ・デ・ルシアさんですが、パコさんは、この後、ジャズ界にも引っ張りだこになります。そのきっかけとなったのが、アル・ディ・メオラ(Al Di Meola)さんとの「地中海の舞踏(Mediterranean Sundance)」での共演です。

ところで、「コーヒー・ルンバ」という曲なんですが、1958年に作曲されたベネズエラの曲であり、世界的に親しまれ、日本でもとても人気のある曲で、たくさんの人がカバーしています。

もともと題名の「Moliendo Café」はスペイン語で「コーヒーを挽きながら」という意味ですが、邦題は「コーヒー・ルンバ」になってますし、そもそも誰が作曲したのか、ウーゴ・ブランコ(Hugo Blanco)さんなのか、その叔父さんのホセ・マンソ・ペローニ(Jose Manzo Perroni)さんなのかとか、曲のリズムは「ルンバ」ではなく「オルキデア」であるとか、日本で最初にヒットした西田佐知子さんバージョンの作詞は中沢清治さんで、スペイン語バージョンの歌詞とは全く無関係であるとか、西田さんバージョンと並行してザ・ビーナッツバージョンが出て、こちらはあらかはひろしさんの作詞でまた別の歌詞であるとか、いろいろとエピソードが満載な曲でもあります。

2001年には井上陽水さんがカバーして、タモリさんと漫才を繰り広げたことから、また話題になりましたが、こちらの歌詞は、中沢清治さんバージョンの方ですね。ちなみに井上陽水さんバージョンのリズムはレゲエになってます。

(by R)


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