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本日の一曲 20世紀第4四半期の音楽

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連載「本日の一曲」のうち、1976年~2000年の音楽をまとめました。
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2024年2月の記事一覧

本日の一曲 vol.202 ラモーンズ 思い出のロックンロール・ラジオ (Ramones: Do You Remember Rock 'N' Roll Radio?, 1980)

ラモーンズは、アメリカ、ニューヨーク出身のパンク・バンドで、1976年に「ラモーンズの激情(Ramones)」でアルバム・デビューをしました。 その音楽のルーツは、ビートルズやビーチ・ボーイズと言われており、パンク・バンドというだけあって、基本的にはスリーコードで、2~3分で終わる曲ばかりです。ボーカルで198センチの長身であるジョーイ・ラモーン(Joey Ramone)さんは、シャム双生児として生まれたとか、ギターのジョニー・ラモーン(Johnny Ramone)とは犬猿

本日の一曲 vol.200 ベイ・シティ・ローラーズ ロックン・ロール・ラブレター (Bay City Rollers: Rock And Roll Love Letter, 1976)

ベイ・シティ・ローラーズは1970年代半ばに日本においても女性のティーンエイジャーを中心に絶大な人気を誇ったイギリスのスコットランド・エディンバラ出身のバンドです。彼らはご当地のタータン・チェックの衣装をよく纏っていたことから、タータン・チェック旋風などとも言われました。 「バイ・バイ・ベイビー(Bye Bye Baby)」「サタデー・ナイト(Saturday Night)」「マネー・ハニー(Money Honey)」「ロックン・ローラー(Rock'N'Roller)」「イ

本日の一曲 vol.198 キャメル アイス (Camel: Ice, 1979)

キャメルは、イギリス、イングランドのサリー州ギルフォード出身のバンドで、プログレ・バンドと位置づけられることが多いのですが、エモーショナルな曲をメインにしているバンドだと思います。ギター、フルート、ヴォーカルを担当するアンドリュー・ラティマー(Andrew Latimer)さんが最初からのバンドのフロントマンです。 本日ご紹介する「アイス」は、1979年にリリースされたアルバム「リモート・ロマンス(I Can See Your House From Here)」のラストを飾

本日の一曲 vol.191 渋谷陽一のヤングジョッキー ハードロック・ベスト20 (1978)

先日ご紹介した渋谷陽一さんのヤングジョッキーの企画「ハードロックウィーク」から1年後、再びリスナーからハードロックの人気投票を募り、今回は2日間で人気投票の上位20位を紹介するという企画が行われました。そのときのプレイリストをご紹介します。 このときの投票結果と選曲は以下のとおりです。 20位 Angel (56票) The Winter Song 19位 Uriah Heep (57票) Look At Yourself 18位 Strapps (58票) Down T

本日の一曲 vol.189 イアン・デュリー・アンド・ザ・ブロックヘッズ リーズン・トゥ・ビー・チアフル・パート3 (Ian Dury & The Blockheads: Reasons To Be Cheerful, Part 3, 1979)

イアン・デューリーさんは、1942年5月12日、イギリス生まれ、牡牛座のシンガーです。ただ、7歳のときにポリオに感染し、左半身が萎縮してしまったという障害を持っていました。20代にはアートの仕事をしていましたが、1971年のアラサーのときにバンドを始め、1977年にヒット曲「Sex&Drugs&Rock&Roll」が出て、一躍有名になりました。 イアンさんの歌声はソフトなだみ声で、叫ぶことなくソウルフルな歌を唄い、ザ・ブロックヘッズというバンドをバックに、ポスト・パンクのフ

本日の一曲 vol.188 渋谷陽一のヤングジョッキー ハードロック・ウィーク プレイリスト (1977)

ロッキング・オン・グループの社長である渋谷陽一さんは、1973年からNHKのラジオでディスクジョッキーを始め、1977年当時はNHK-FMで「ヤングジョッキー」のDJをされていました。このころの渋谷さんの番組では主に英米のロックをカットなし、曲にDJのかぶりなしでまるまる一曲を流すというポリシーがありました。 1977年、リスナーからハードロックの人気投票を募り、これにより選ばれたアーティストに100位までの順位をつけ、これを3月末から1週間の7日間で全部オンエアするという

本日の一曲 vol.184 ピーター・ガブリエル 洪水 (Peter Gabriel: Here Comes The Flood, 1977)

ピーター・ガブリエルさんは、イギリスのプログレ・バンド、ジェネシス(Genesis)のオリジナル・メンバーでしたが、1975年に脱退し、ソロ活動に専念するようになりました。脱退の理由は、さまざまな理由があったようですが、一番大きな理由は、ピーターさん自身がやりたいことはバンドの活動よりもソロ活動の方が向いているとご自身で判断したことだったと思います。ジェネシスの時代から、ある役に扮してステージに登場するなど演劇的な志向がありましたので、その表現意欲の結果がバンド脱退につながっ

本日の一曲 vol.182 レインボー キル・ザ・キング (Rainbow: Kill The King, 1977)

レインボーは、ディープ・パープル(Deep Purple)のギタリストだったリッチー・ブラックモア(Ritchie Blackmore)さんがディープ・パープルを脱退して、1975年にロニー・ジェイムス・ディオ(Ronnie James Dio)さんをボーカルに迎えて結成したバンドです。1976年にリリースされたセカンド・アルバム「虹を翔ける覇者(Rising)」からはドラマーにコージー・パウエル(Cozy Powell)さんを迎えました。 本日ご紹介する名曲「キル・ザ・キ

本日の一曲 vol.181 ポール・ウェラー来日記念 ザ・ジャム スナップ! (The Jam: SNAP!, 1983)

ポール・ウェラー(Paul Weller)さんは、1958年5月25日、イングランド・サリー州ウオーキング生まれのアーティストです。キャリア最初期は、1977年デビューの「ザ・ジャム(The Jam)」のヴォーカルとギターで、当時はパンクロックと言われていましたが、今から振り返ってみるといわゆるモッズの音楽でした。その後、ポールさんの音楽は変遷し、そのキャリアは50年近くになります。 セトリには、ザ・ジャム時代の「スタート!(Start!)」や「悪意という名の街(Town

本日の一曲 vol.180 KUWATA BAND 雨を見たかい (KUWATA BAND: Have You Ever Seen The Rain, 1986)

言わずと知れた桑田佳祐さんは、1956年2月26日生まれのうお座で、1978年にサザンオールスターズのボーカルとしてデビューして以降、バンドを解散することなく、また、バンド以外にもソロ活動をするなど、現在まで精力的に音楽活動を続けています。 桑田さんの音楽のルーツは、桑田さん自身はビートルズであると語っているようですが、洋楽を「咀嚼じゃなく丸呑み」してきたとも語っています。本日は、桑田さんがカバーしてきた洋楽のうちから、クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイバル(Cree