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本日の一曲 20世紀前半のクラシック音楽

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連載「本日の一曲」のうち、1901年~1950年のクラシック音楽をまとめました。
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#トスカニーニ

本日の一曲 vol.233 バーバー 弦楽のためのアダージョ (Samuel Barber: Adagio for Strings, 1938)

サミュエル・バーバーさんは、1910年3月9日、アメリカのペンシルベニア州ウェストチェスタで生まれた作曲家で、母親がピアニスト、母方のおばがメトロポリタン劇場のコントラルトでした。6歳でピアノを始め、7歳で最初の作曲をし、14歳でカーティス音楽院に入学して、音楽の勉強をしました。 本日ご紹介する「弦楽のためのアダージョ」は、バーバーさんの曲の中で最も有名な曲ですが、この曲は、もともとは1936年、バーバーさんが26歳のときに、弦楽四重奏曲ロ短調の第2楽章として作曲されたもの

本日の一曲 vol.58 トスカニーニ レスピーギ ローマの祭り (Respighi: Feste Romane, 1929) (cf. John Wilson)

本日ご紹介するのは、イタリアの作曲家オットリーノ・レスピーギ作曲の交響詩「ローマの祭り」で、1949年のアルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団による演奏です。交響詩は、英語ですと「Symphonic Poem」となり、オーケストラによるポエムということで、音楽を文学や絵画に結びつけたものであり、現代でいうと映像を音楽で表現したもの、映画音楽に近いかと思います。 オットリーノ・レスピーギさんは、イタリアのボローニャ生まれの音楽家で、20世紀前半に活躍した人です。この「ロ