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本日の一曲 20世紀前半のクラシック音楽

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連載「本日の一曲」のうち、1901年~1950年のクラシック音楽をまとめました。
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#ローマの祭り

本日の一曲 vol.88 ホルスト 惑星 (Gustav Holst: The Planets, 1918)

本日の一曲でご紹介するのは、もしはじめてオーケストラによるクラシック音楽のコンサートに行くとしたら、どの曲の演奏を聴きにいったらよいか、というお話です。もちろん筆者の独断による見解ですので、参考程度にしておいてください。 ともかくクラシック音楽のコンサートは、少なくとも30分程度は黙って座って聴く、というのが大前提であり、しかも弱音部分もけっこうありますので、ただでさえ心地よく、そのまま睡魔に襲われるということはごく当たり前です。ですので、できるだけスリリングな曲がよいので

本日の一曲 vol.58 トスカニーニ レスピーギ ローマの祭り (Respighi: Feste Romane, 1929) (cf. John Wilson)

本日ご紹介するのは、イタリアの作曲家オットリーノ・レスピーギ作曲の交響詩「ローマの祭り」で、1949年のアルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団による演奏です。交響詩は、英語ですと「Symphonic Poem」となり、オーケストラによるポエムということで、音楽を文学や絵画に結びつけたものであり、現代でいうと映像を音楽で表現したもの、映画音楽に近いかと思います。 オットリーノ・レスピーギさんは、イタリアのボローニャ生まれの音楽家で、20世紀前半に活躍した人です。この「ロ