マガジンのカバー画像

本日の一曲 20世紀前半のクラシック音楽

32
連載「本日の一曲」のうち、1901年~1950年のクラシック音楽をまとめました。
運営しているクリエイター

#ドビュッシー

本日の一曲 vol.159 ドビュッシー ヴァイオリン・ソナタ (Claude Debussy: Violin Sonata, 1917. Played by Gérard Poulet & Yori Kawashima)

クロード・ドビュッシーさんのヴァイオリン・ソナタは、ドビュッシーの晩年の室内楽傑作群のうちの1曲です。この曲の初演となる演奏会は、ドビュッシーさんご本人のピアノと本日ご紹介するジェラール・プーレ先生のお父様のガストン・プーレ(Gaston Poulet)さんのヴァイオリンにより、パリのサル・ガボーで催されました。ジェラール・プーレ先生は11歳でパリ国立音楽院に入学、2年後には審査員全員一致の首席で卒業後、パガニーニ国際コンクールで最優秀賞を受賞しており、フランスの至宝と世界中

本日の一曲 vol.90 ドビュッシー 神聖な舞曲と世俗的な舞曲 (Claude Debussy: Danses Sacrée et Profane, 1904)

ドビュッシーを聴いたことがないという方におすすめします。ドビュッシーには、あまりやかましい曲がなくて、オーケストラの演奏会の演目には乗りにくく(つまり、音が小さめなので大会場には向かない)、どちらかというとピアノ1台とか室内楽曲の方が聴きやすいかもしれません。 この曲は、ハープ独奏と弦楽合奏のための曲で、舞曲なんですが、ハープが東洋的な雰囲気を醸し出しながら、弦楽合奏が寄り添っていく曲想になっています。全体で9分ぐらいしかありませんので、すぐ終わってしまいますが、心地よさが