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本日の一曲 20世紀前半のクラシック音楽

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連載「本日の一曲」のうち、1901年~1950年のクラシック音楽をまとめました。
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#ヴァイオリン・ソナタ

本日の一曲 vol.243 フラゴーソ ヴァイオリン・ソナタ (António Fragoso: Sonata for Violin and Piano, 1918)

アントニオ・フラゴーソさんは、1897年6月17日にポルトガルのポカリサで生まれ、1914年の17歳のとき、リスボン音楽院に入学し、1918年に同音楽院を卒業しましたが、同年インフルエンザをこじらせ、10月13日、ポカリサの自宅で本当に短い生涯を終えました。 本日ご紹介するヴァイオリン・ソナタは、フラゴーソさんの遺作となった作品で第1楽章のみで未完になっています。Brilliant Classicsから、フラゴーソさんが作曲したヴァイオリンのための室内楽曲をまとめて動画にし

本日の一曲 vol.159 ドビュッシー ヴァイオリン・ソナタ (Claude Debussy: Violin Sonata, 1917. Played by Gérard Poulet & Yori Kawashima)

クロード・ドビュッシーさんのヴァイオリン・ソナタは、ドビュッシーの晩年の室内楽傑作群のうちの1曲です。この曲の初演となる演奏会は、ドビュッシーさんご本人のピアノと本日ご紹介するジェラール・プーレ先生のお父様のガストン・プーレ(Gaston Poulet)さんのヴァイオリンにより、パリのサル・ガボーで催されました。ジェラール・プーレ先生は11歳でパリ国立音楽院に入学、2年後には審査員全員一致の首席で卒業後、パガニーニ国際コンクールで最優秀賞を受賞しており、フランスの至宝と世界中