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本日の一曲 20世紀前半のクラシック音楽

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連載「本日の一曲」のうち、1901年~1950年のクラシック音楽をまとめました。
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本日の一曲 vol.68 パリー エルサレム (Hubert Parry: Jerusalem, 1916)

本日ご紹介するのは、イギリスの第二の国歌と呼ばれる「エルサレム」です。この曲は、イギリスの18世紀のアーティストであるウィリアム・ブレイク(William Blake)さんの「ミルトン」という作品にある詩を歌詞にし、これにイギリスの20世紀の作曲家であるサー・チャールズ・ヒューバート・パリー(Sir Charles Hubert Parry)さんが曲をつけたものです。 パリーさんの作曲は、オルガン付きの合唱曲であり、1916年にロイヤル・アルバート・ホール(Royal Al

本日の一曲 vol.39 エルガー:チェロ協奏曲 (Elgar: Cello Concerto, 1918)

エルガーのチェロ協奏曲は、「威風堂々」と並んで、エルガーの代表曲だと思います。しかし、1918年の作曲当時は、第1次世界大戦後であり、精神的に芳しくなく、健康も害していた上、1919年10月の初演の演奏会も成功とはいえなかったようです。エルガーは、1934年2月23日に亡くなりますが、この曲はしばらく埋もれてしまっていたようです。 ところが、1961年、まだ16歳だったジャクリーヌ・デュ・プレさんがデビューし、このチェロ協奏曲をすばらしく演奏したことから、この曲自体も有名に