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本日の一曲 20世紀前半のクラシック音楽

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連載「本日の一曲」のうち、1901年~1950年のクラシック音楽をまとめました。
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2024年3月の記事一覧

本日の一曲 vol.233 バーバー 弦楽のためのアダージョ (Samuel Barber: Adagio for Strings, 1938)

サミュエル・バーバーさんは、1910年3月9日、アメリカのペンシルベニア州ウェストチェスタで生まれた作曲家で、母親がピアニスト、母方のおばがメトロポリタン劇場のコントラルトでした。6歳でピアノを始め、7歳で最初の作曲をし、14歳でカーティス音楽院に入学して、音楽の勉強をしました。 本日ご紹介する「弦楽のためのアダージョ」は、バーバーさんの曲の中で最も有名な曲ですが、この曲は、もともとは1936年、バーバーさんが26歳のときに、弦楽四重奏曲ロ短調の第2楽章として作曲されたもの

本日の一曲 vol.207 サティ 家具の音楽 (Eric Satie: Musique d'ameublement, 1920)

エリック・サティさんは、1866年にフランスのオンフールで生まれた作曲家で、1888年の「3つのジムノペディ(Gymnopédies)」が最も有名な曲だと思います。サティさんは、「音楽界の変わり者」と言われ、サティさんに交響曲や大規模な管弦楽曲などの作曲はなく、室内楽曲やピアノ曲、歌曲があるくらいです。 しかし、その考え方は、後進の作曲家に大きな影響を与え、フランス6人組(ルイ・デュレ、アルテュール・オネゲル、ダリウス・ミヨー、ジェルメーヌ・タイユフェール 、フランシス・プ