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本日の一曲

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さくらMusic officeでは、新企画「本日の一曲」をスタートしました! この「本日の一曲」では、ジャンルにこだわらず、時にはアーティストや時代背景にも触れながら、誰もが知…
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#坂本龍一

本日の一曲 vol.236 ジャパン ヴィジョンズ・オブ・チャイナ (Japan: Visions Of China, 1981)

先日、ジャパンのオール・トゥモローズ・パーティーズをご紹介しました。 クワイエット・ライフの成功後、バンドはどちらかというと、デヴィッド・シルヴィアンさんのワンマンの色を強めていきます。続く「孤独な影(Gentlemen Take Polaroids, 1980)」では、デヴィッドさんが坂本龍一さんとコラボした「テイキング・アイランズ・イン・アフリカ(Taking Islands In Africa)」が収録されていますが、ミック・カーンさんやスティーヴ・ジャンセンさんは、

本日の一曲 vol.199 ルービンシュタイン ベートーヴェン 皇帝 (Ludwig van Beethoven: Piano Concerto No.5 "Emperor" by Arthur Rubinstein)

”アーサー”・ルービンシュタインさんは、1887年1月28日にポーランドで生まれ、ピアニストして神童の誉れ高く、1976年に引退するまで80年以上のキャリアを誇り、1982年12月20日にジュネーヴで95歳で亡くなり、その遺灰はエルサレムに葬られました。体格は小さかったようですが、その演奏する姿は、大風格を備え、まさに大人(たいじん)でした。 1947年公開のアメリカ映画「カーネギー・ホール(Carnegie Hall)」では当時の演奏する姿が収められています。ここではフレ

本日の一曲 vol.47 矢野顕子 いろはにこんぺいとう(1977)

1976年に発表されたファースト・アルバムの「JAPANESE GIRL」、ライブ盤の「長月 神無月」につづいて、1977年に発表されたスタジオ録音のセカンド・アルバムです。赤い服を着てイルカを担ぎ、不敵な笑みを浮かべているジャケット写真が印象的です。 元の夫の坂本龍一さんから「天才」と言わしめた人なので、その音楽は聴いてもらうほかないでしょう。後に「ふりむけばカエル」などの歌詞を提供した糸井重里さんと坂本さんとの対談がおもしろいです(ほぼ日刊イトイ新聞)。 さてアルバム

本日の一曲 vol.8 高石友也 死んだ女の子 (1967)

この「死んだ女の子」は、1945年8月6日に広島で亡くなった女の子のことを歌った曲で、トルコの詩人ナーズム・ヒクメットが1956年に発表した詩に、先月お亡くなりになられた指揮者・作曲家の外山雄三さんが作曲をしたものです。 高石友也(高石ともや)さんは、「受験生ブルース」が有名ですが、この曲は1967年にリリースされた「想い出の赤いヤッケ・高石友也フォーク・アルバム」に収録されたものです。淡々として歌われていますが、その内容はとても残酷で胸をしめつけられます。 2006年に

本日の一曲 vol.4 坂本龍一 戦場のメリークリスマス (1983)

坂本龍一さんは俳優としてもご活躍されていました。この曲は、坂本さんが出演された大島渚監督の「戦場のメリークリスマス」(Merry Christmas Mr. Lawrence)の映画音楽として作曲されたものです。ピアノ曲のレパートリーとしても有名です。この映画には、デビッド・ボウイさんやビートたけしさんも出演しています。 追伸(2024/02/19) 2022年12月11日の坂本さん本人のピアノによる演奏です。 ピアニストの辻井伸行さんもこの曲をレパートリーに加え、昨年

本日の一曲 vol.3 坂本龍一 千のナイフ (1978)

先日ご紹介した細野晴臣さんは、1978年、坂本龍一さん、高橋幸宏さんとイエローマジックオーケスト(Yellow Magic Orchestra, YMO)を結成し、一大旋風を巻き起こしました。今年は、高橋さんと坂本さんが亡くなってしまいました。この「千のナイフ」(THOUSAND KNIVES)は同年リリースされた坂本さんのソロ・アルバムに収録された曲で、坂本さんの作曲によるものです。イエローマジックオーケストラでもこの曲をカバーし、解散後も永く坂本さんのレパートリーとして演