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本日の一曲

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さくらMusic officeでは、新企画「本日の一曲」をスタートしました! この「本日の一曲」では、ジャンルにこだわらず、時にはアーティストや時代背景にも触れながら、誰もが知…
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2024年5月の記事一覧

本日の一曲 vol.296 フジファブリック 花 (2004) 黒服の人 (2005)

フジファブリックの「花」は、2004年11月リリースのファーストアルバム「フジファブリック」に収録された曲です。 花のように儚くて色褪せてゆく 君の笑顔を見た日のことも noteのマユシムさんの記事です。 次の「黒服の人」は、2005年2月にリリースされたシングル「銀河」のB面の曲です。 見送ったあとの車の 轍に雪が降り積もる そうしてるうちに消えてく こちらも、noteのマユシムさんの記事です。 (by R)

本日の一曲 vol.295 スージー・アンド・ザ・バンシーズ プレマチュア・ベリアル (Siouxsie And The Banshees: Premature Burial, 1979)

本日ご紹介するスージー・アンド・ザ・バンシーズは、1976年、ヴォーカルのスージー・スー(Siouxsie Sioux)さんとベースのスティーヴン・セヴェリン(Steven Severin)が中心となって結成されたイギリスのバンドで、1978年11月にファースト・アルバム「ザ・スクリーム」をリリースしてメジャー・デビューしました。本日ご紹介する「」は1979年9月にリリースされたセカンド・アルバム「ジョイン・ハンズ(Join Hands)」に収録された曲です。「ジョイン・ハン

本日の一曲 vol.294 ラヴェル 鏡 (Maurice Ravel: Miroirs, 1905)

モーリス・ラヴェルさんのピアノのための「鏡」は、5曲からなる組曲です。 1902年、フランス・パリのオペラ・コミックでクロード・ドビュッシー(Claude Debussy)さんのオペラ「ペレアスとメリザンド(Pelléas et Mélisande)」の初演が行われました。このころ、ドビュッシーさんは39歳でしたが、ドビュッシーさんの作品、とりわけこの「ペリアスとメリザンド」を支持する若い芸術家が集まり、このサークルが「アパッチ」と呼ばれるようになりました。 「アパッチ」

本日の一曲 vol.293 アントニオ・ガデス ミラブラス (Antonio Gades: Mirabrás, 1966)

アントニオ・ガデス(1936年11月14日~2004年7月20日)さんは、スペインのフラメンコのダンサーです。1966年にリリースされたアルバム「Antonio Y Su Cuadro Flamenco」は、おそらく当時のフィルムのサウンドトラックだと思います。アントニオ・ガデスさん自身はダンサーとしての参加で、ギターはエミリオ・デ・ディエゴ(Emilio de Diego)さん、フアン・マヤ・マローテ(Juan Maya "Marote")さん、ヴォーカルはカルデラス・デ・

本日の一曲 vol.292 ニック・ロウ ガラスよ割れちまえ (Nick Lowe: I Love The Sound Of Breaking Glass, 1978)

ニック・ロウさんは、1949年3月24日生まれのイギリスのミュージシャンで、「パブ・ロック(Pub Rock)」の出身者です。本日は、ニック・ロウさんのアルバム・ディスコグラフィーを紹介します。各アルバムからのシングル曲とアルバムのプレイリストを貼っていきます。最後に、ニック・ロウさんの記事の紹介があります。 ジーザス・オブ・クール(Jesus Of Cool, 1978)ガラスよ割れちまえ(I Love The Sound Of Breakin Glass) いかした愛

本日の一曲 vol.291 ジム・モリソン&ドアーズ アメリカン・プレーヤー(祈祷師) (Jim Morrison / The Doors: An American Prayer, 1978)

1971年7月3日に27歳で突然亡くなったドアーズのジム・モリソンさんが生前に録音していた彼自身の詩の朗読に、ドアーズのメンバーが音楽をかぶせたアルバムです。ただし、「Newborn Awakening」でアルバム「モリソン・ホテル(Morrison Hotel)」に収録された「ピース・フロッグ/ブルー・サンデー(Peace Frog / Blue Sunday)」の一部が使われ、「ロードハウス・ブルース(Roadhouse Blues)」は初出のライブ録音が収録されています

本日の一曲 vol.290 RCサクセション スローバラード (1976)

RCサクセションの名曲「スローバラード」は、RCサクセションの3枚目のアルバム「シングル・マン」に先行して1976年1月にシングル・リリースされた曲です。作詞・作曲は忌野清志郎さん&みかんさん、編曲は星勝さんとRCサクセションとクレジットされています。星勝さんはもとモップスのギタリスト、みかんさんは詳しいことはわかりませんが、清志郎さんのご友人です。 実は、リリース当時、忌野清志郎さんは「スローバラード」のアレンジが不満だったようです。 また、歌詞についても、「彼女といっ

本日の一曲 vol.289 ジョーン・バエズ 朝日のあたる家 (Joan Baez: The House Of The Rising Sun, 1960)

「朝日のあたる家」は、起源不詳の民謡ですが、ルーツはイギリス民謡ではないかと考えられています。「ライジング・サン」とは、イギリスでは売春宿のことで、日本語では「朝日楼」などと訳されます。歌詞は、朝日楼の売春婦が懺悔するという内容です。 最も古い録音は、1933年のアメリカ・アパラチアのミュージシャンであるクラレンス・トム・アシュリー(Clarence "Tom" Ashley)さんとグエン・フォスター(Gwen Foster)さんのものです。 以降、たくさんのアーティスト

本日の一曲 vol.288 奥村チヨ 恋の奴隷 (1969)

奥村チヨさんは、1965年に18歳で東芝レコードからデビュー、当時は和製シルヴィ・ヴァルタンとして売り出されました。 その後、東芝の「東芝三人娘」の一人としてプッシュされていました。東芝三人娘というのは、奥村チヨさん、黛ジュンさん、小川知子さんの3人です。 そのような中、1969年6月になかにし礼さん作詞、鈴木邦彦さん作曲のシングル「恋の奴隷」がリリースされ、これが52万枚も売れ、同年の紅白歌合戦にも初出場したのですが、「恋の奴隷」の歌詞がよろしくないとNHKに判断されて

本日の一曲 vol.287 ゴールデンボンバー †ザ・V系っぽい曲†(生) (2010)

ゴールデンボンバーは、2004年に鬼龍院翔さんが中心となって結成したエアバンドで、2009年にリリースした「女々しくて」が長年かけて大ヒットし、2012年から4年間連続で「女々しくて」で紅白歌合戦に出場しました。ゴールデンボンバーは、4人のバンドですが、音楽面はすべて鬼龍院さんが受け持ち、楽曲のソングライティングはすべて鬼龍院さんのもので、演奏についても、打ち込み中心で鬼龍院さんが行い、メンバー以外のサポートのミュージシャンがレコーディングに参加するという形をとっています。

本日の一曲 vol.286 マウンテン ナンタケット・スレイライド (Mountain: Nantucket Sleighride (To Owen Coffin), 1971)

マウンテンは、アメリカのハード・ロック・バンドで、1969年にギタリストのレズリー・ウエスト(Leslie West)さんがファースト・ソロ・アルバム「マウンテン(Mountain)」を制作した際に、プロデューサーとして、フェリックス・パパラルディ(Felix Papparardi)さんがボーカルとベーシストとして参加したことをきっかけに結成されたバンドです。マウンテンというバンドとしては、1970年にリリースされた「勝利への登攀(Climbing!)」からになるようです。

本日の一曲 vol.285 テリー・ライリー ステファノ・スコダニッビオ クロコダイルに埋もれた怠惰な午後 (Terry Riley & Stefano Scodanibbio: Lazy Afternoon Among the Crocodiles, 1997)

テリー・ライリーさんは、1935年6月24日、アメリカ・カリフォルニア州コルファックス生まれの作曲家です。ミニマル・ミュージックの作曲家と言われていますが、ご本人は、「ミニマル・ミュージック」と言われるのがあまりお好きでないらしく、むしろ「サイケデリック」だと話しています。テリー・ライリーさんは、コロナ時代の影響で、85歳になった2020年から日本の山梨県北杜市にお住まいになっています。 ステファノ・スコダニッビオさんは、1956年6月18日、イタリアのマチェラータで生まれ

本日の一曲 vol.284 小林万里子 すんまへんのブルース(への4番) (1980) cf. 竹田和夫 クリエイション

小林万里子さんは、1954年生まれの関西出身のブルースシンガーです。小林さんご自身のプロフィールはこちらをご覧ください。 お歌いになる題材のせいか、山あり谷ありのブルースシンガーらしい生き様だったと思います。プロフィールにあるとおり、1978年にフォーライフレコードのオーディションに合格し、1979年にファーストシングル「朝起きたら…」をリリースし、本日ご紹介する「すんまへんのブルース(への4番)」は1980年リリースの3枚目のシングルになります。 筆者も小林さんのファン

本日の一曲 vol.283 イエス 海洋地形学の物語 (Yes: Tales from Topographic Oceans, 1973) Welcome to Japan!

イエスの今年9月の来日が決まったようです。 この公演では、「特筆すべきは1973年にリリースされたアルバム『海洋地形学の物語』の50周年を記念した「全曲メドレー」で、2枚組全4曲でトータル80分に及ぶこの大作のエッセンス(聴きどころ)をギュッとコンパクトに編集した約20分のヴァージョンは、この壮大な作品を再確認、再評価する絶好の機会となるだろう。」(同ホームページ)とのことです。 「トータル80分」というと、クラシックでいうと、ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱」に匹敵す