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本日の一曲 20世紀第3四半期の音楽

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連載「本日の一曲」のうち、1951年~1975年の音楽をまとめました。
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#ビートルズ

本日の一曲 vol.356 ビートルズ ヘルター・スケルター (The Beatles: Helter Skelter, 1968, cf. Koji Ueno & Dmitri Shostakovich)

ビートルズの「ヘルター・スケルター」というと、いくつも記事が書けてしまうだろうという名曲です。「2018 Mix」バージョンでどうぞ。最後、「おや?」と思いますので、最後までお聴きください。 英語の「helter-skelter」とは、16世紀末に誕生した言葉だそうで、「あわてふためいた」という意味です。イギリスでは、20世紀初めに「ヘルター・スケルター」という遊園地のすべり台が登場しました。 日本では、もっぱらビートルズのハード・ロックの曲として、その名前が親しまれてき

本日の一曲 vol.302 ビートルズ ユー・ノー・マイ・ネーム (The Beatles: You Know My Name (Look Up The Number), 1970)

ビートルズを聴き始めたころ、ビートルズの「いい曲」ベスト3は、「イエスタデイ(Yesterday)」、「ヘイ・ジュード(Hey Jude)」、「レット・イット・ビー(Let It Be)」でした。いずれの曲も最初はシングル盤で集めました。集めた順番もその順番でした。 4人の若い頃のかしこまった写真がジャケットだった「イエスタデイ」のB面は、「恋する二人(I Should Have Known Better)」(1976年の再発盤)で、ハーモニカが入った曲で気に入りました。

本日の一曲 vol.271 ビートルズ シー・ラヴズ・ユー (The Beatles: She Loves You, 1963)

ビートルズの「シー・ラヴズ・ユー」は、イギリスでは1963年8月23日にリリースされた4枚目のシングルで、アメリカでは9月16日に、日本では翌年1964年4月5日にリリースされ、B面曲は「アイル・ゲット・ユー(I'll Get You)」でした。日本のシングル盤はこちら(Discogs)をご覧ください。 この曲のインパクトは強烈で、今聴いてもその鮮烈さは失われていないどころか、同時代に生きた人でなくても、将来生まれてくる人であろうと、どんな人が聴いても興奮を覚えるような曲だ

本日の一曲 vol.177 クリーム ホワイト・ルーム (Cream: White Room, 1968. cf. "While My Guitar Gently Weeps" & "Layla")

クリーム(Cream)は1966年から1969年までの3年間活動したイギリスのバンドであり、メンバーは、ジンジャー・ベイカー(Ginger Baker, Drums)さん、エリック・クラプトン(Eric Clapton, Guitar)さん、ジャック・ブルース(Jack Bruce, Bass)さんの3人でした。その他、プロデューサーとしてフェリックス・パッパラルディ(Felix Pappalardi)さん、作詞者としてピート・ブラウン(Pete Brown)さんがいました。

本日の一曲 vol.174 ザ・ビートルズ カム・トゥゲザー (The Beatles: Come Together, 1969. cf. You Can't Catch Me)

ビートルズのカム・トゥげザーは1969年にリリースされた「アビー・ロード(Abbey Road)」の1曲目に収録された曲で、そのリリース直後にシングル・カットもされ、そのB面は、ジョージ・ハリスン(George Harrison)さん作曲の名曲「サムシング(Something)」でした。 ビートルズの曲は、ジョージ・ハリスンさん、リンゴ・スター(Ringo Starr or Richard Starkey)さん作曲以外は、すべてジョン・レノン(John Lennon)さんと

本日の一曲 vol.83 ザ・ローリング・ストーンズ 彼氏になりたい (The Rolling Stones: I Wanna Be Your Man, 1963. cf. 1988 Mick Jagger Speech)

ザ・ローリング・ストーンズの「彼氏になりたい」は、「カム・オン」に続く彼らの2枚目のシングル盤です。なんと、この曲はビートルズが提供した曲でした。そのあたりのいきさつをミック・ジャガーさん自らのお話で聴けたのはとてもよかったです。 もう余計なことは書きませんので、曲をお聴きください。 ビートルズは、この後にセルフ・カバーしました。「ウィズ・ザ・ビートルズ」バージョンよりも荒削りなアンソロジー・バージョンを貼っておきます。 (by R)

本日の一曲 vol.82 バック・オーウェンス アクト・ナチュラリー (Buck Owens: Act Naturally, 1963 cf. The Beatles)

本日は、ビートルズの「ヘルプ!4人はアイドル」に収録された2曲のカバー曲のオリジナル・バージョンをご紹介しましょう。 Act Naturally「アクト・ナチュラリー」の作詞作曲のクレジットは、「Johnny Russel-Voni Morrison」となっていますが、実際にはカントリー歌手兼コメディアンのジョニー・ラッセルさんの作詞作曲で、ヴォニ・モリソンさんは名前だけだそうです。ヴォニさんは、ジョニーさんの仕事仲間だったようで、ヴォニさんが別の仕事仲間だった同じくカント

本日の一曲 vol.81 チャック・ベリー ロックンロール・ミュージック (Chuck Berry: Rock and Roll Music, 1957. cf. The Beatles)

本日は、ビートルズの4枚目のアルバム「フォー・セール」に収録されたカバー曲のオリジナルを紹介したいと思います。 Rock and Roll Musicビートルズのカバーバージョンといい、説明不要の名曲です! 1976年には同名のコンピレーション盤がリリースされました。このアルバム・ジャケットは評判が悪かったですね! ちょうど同時期にビーチボーイズ(The Beach Boys)のカバーもリリースされました。 Mr. Moonlight「ミスター・ムーンライト」は、ロイ

本日の一曲 vol.63 アイリーン・ウィルソン ティル・アイ・メット・ユー (Eileen Willson: Til I Met You, 1950. cf. The Beatles)

本日は、ビートルズのセカンド・アルバム「ウィズ・ザ・ビートルズ(With The Beatles)」のカバー曲のオリジナル曲を紹介します。 Till There Was You「ティル・ゼア・ウォズ・ユー」は、メレディス・ウィルソン(Meredith Willson)さんがミュージカルのために書いた曲で、最初は、「ティル・アイ・メット・ユー(Till I Met You)」という題名で、1950年にアイリーン・ウィルソン(Eileen Wilson)さんが歌って録音しました

本日の一曲 vol.62 アーサー・アレクサンダー アンナ (Arthur Alexander: Anna (Go To Him), 1962. cf. The Beatles)

本日は、ビートルズのファーストアルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」に収録されたカバー曲のオリジナル曲を紹介したいと思います。 Anna (Go To Him)「アンナ」は、アーサー・アレクサンダーさんの曲(1962年)で、ジョン・レノン(John Lennon)さんのお気に入りの曲だったそうです。 Chains「チェインズ」は、ジェリー・ゴフィン(Gerry Goffin)さん&キャロル・キング(Carole King)さんによる曲で、ザ・クッキーズ(The Cookie