マガジンのカバー画像

本日の一曲 20世紀第3四半期の音楽

89
連載「本日の一曲」のうち、1951年~1975年の音楽をまとめました。
運営しているクリエイター

#クラシック音楽

本日の一曲 vol.334 エマーソン・レイク・アンド・パーマー 未開人 (Emerson, Lake & Palmer: The Barbarian, 1970)

前回、キース・エマーソン(Keith Emerson)さんのピアノ協奏曲(Piano Concerto No.1)をご紹介しました。 本日は、ELPがデビュー当初からカバーしてきたクラシックの曲を拾っていきたいと思います。 エマーソン・レイク・アンド・パーマー (1970)ファースト・アルバム「エマーソン・レイク・アンド・パーマー(Emerson, Lake & Palmer)」に収録された「未開人(The Barbarian)」は、ベーラ・バルトーク(Béla Bart

本日の一曲 vol.121 ダヴィッド・オイストラフ ショスタコーヴィチ ヴァイオリン協奏曲第1番 (David Oistrakh: Dmitri Shostakovich: Violin Concerto No.1 a moll, 1955)

曲紹介ドミートリィ・ショスタコーヴィチさんのヴァイオリン協奏曲第1番は、作曲自体は1947年~1948年ですが、1948年に「ジダーノフ批判」(ヨシフ・スターリンの意を受けて、ソ連共産党中央委員会書記のアンドレイ・ジダーノフが『社会主義的リアリズム』に反する音楽などの芸術を批判・弾圧したこと)が始まったので、ドミートリィさんは、曲の発表を控え、1953年3月5日にスターリンが死に、その約2年後の1955年になって発表したものです。 初演は、その年の10月29日、この曲を献