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本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲編

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多作であるハイドンの曲を一日一曲ずつ聴いていきましょう。
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#受難

本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第49番 受難 (Sinfonia No.49 "La Passione", 1768)

交響曲第49番は、自筆譜が残り、そこに1768年とあることから、その年に作曲されたものと考えられています。「受難」という愛称は、教会ソナタ形式であること、調性が短調であること、「疾風怒濤(シュトゥルム・ウント・ドラング)」時代に作曲されたものであることから、つまり、曲の雰囲気から付けられたものです。しかし、最近では、研究により、「陽気なクエーカー教徒」という劇の劇音楽だった可能性が指摘されています。曲全体からは、あまり宗教的な薫りはしません。 緩徐楽章から始まるいわゆる教会