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本日の一曲 19世紀までのクラシック音楽

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連載「本日の一曲」のうち、19世紀以前のクラシック音楽をまとめました。
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#グレン・グールド

本日の一曲 vol.129 グレン・グールド ブラームス 間奏曲集 (Glenn Gould: Brahms: 10 Intermezzi, 1961)

グレン・グールドさんについては、以前、ゴルトベルク変奏曲でご紹介しました。 本日は、グレンさんの演奏で、ブラームスの間奏曲集を紹介します。このアルバムは1961年にリリースされたもので、ここに収められた間奏曲は、以下の5つの作品からになります。 8つのピアノ小品 Op.76(1879)から、6番と7番の間奏曲。 7つの幻想曲集 Op.116(1892)から、4番の間奏曲。 3つの間奏曲 Op.117(1892)から、3曲。 6つの小品 Op.118(1893)から、

本日の一曲 vol.76 バッハ ゴルトベルク変奏曲 (1741, cf. Wanda Landowska & Glenn Gould)

「バッハが音楽を手ほどきしたヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルクが不眠症に悩むヘルマン・カール・フォン・カイザーリンク伯爵のためにこの曲を演奏したという逸話から『ゴルトベルク変奏曲』の俗称で知られている」(日本語版Wikipedia)という曲です。 この逸話の信憑性は疑われているようですが、確かに、この曲の冒頭のアリアをグレン・グールドさんが晩年の1981年の録音で弾いたように弾けば眠くなるかもしれません。しかし、変奏が進んでいくに連れ、目が覚めるような音型がつぎつぎと紡ぎ出